国土交通白書 2021

　国民意識調査において、新型コロナウイルス感染症をきっかけとして環境問題に関する意識に変化があったか尋ねたところ、「以前から環境問題に対する意識があったがさらに意識が高まった」と回答した人が9％、「新型コロナウイルス感染症をきっかけに環境問題が高まった」と回答した人は13％であった。

　また、現在の生活から少し不便になったりコストがかかる生活になったりするなど、多少犠牲を払っても、環境保全に配慮すべきだと思うか尋ねたところ、「とてもそう思う」と「ある程度そう思う。」と回答した人は合わせて66％になった。

　新型コロナウイルスの発生の背景には、生態系の破壊があるとする声もあり、人間の社会が自然環境と密接に関わっていることが改めて認識されたことや、世界的なグリーン・リカバリーの動きを受けて、環境問題に関する意識が高まったと考えられる（図表Ⅰ-2-5-9）。

資料）国土交通省「国民意識調査」