国土交通省ロゴ

国土交通白書 2021

第1節 危機による変化と課題への対応

インタビュー リアル寡黙なヒーロー 第2回 i-Construction

松葉俊哉氏(国土交通省大臣官房技術調査課係長)

 国土交通省のミッションを簡単に表現すると、「社会と暮らしをデザインすること」です。国土交通省のウェブマガジンGraspでは、そんな国土交通省のミッションの一部を、黙々とミッションを遂行する「寡黙なヒーロー」として擬人化し紹介しています。このインタビューでは、寡黙なヒーローの実態や未来の展望を紹介します。

 リアル寡黙なヒーロー 第2回は、「i-Construction」です。

 「i-Construction」は、GPSやビッグデータ、AI、VR、ロボット、ドローン、センサー技術等、ICTを建設現場に導入し、施工の高度化や品質向上、省人化などを実現。社会資本、地域の守り手である建設業のグランドデザインの担い手です。「i-Construction」の推進に取り組む大臣官房技術調査課の松葉氏にお話を伺いました。

――i-Constructionの推進のため、具体的にはどのようなことをされていますか。

 建設現場におけるICT(情報通信技術)の活用や3次元データの活用などのi-Constructionに係る最新の施策を取りまとめています。

――この業務において大変だったこと、苦労したことを教えてください。

 i-Constructionは比較的新しい取組みのため、建設業界、地方公共団体等にi-Constructionについて理解し取り組んでもらう、裾野を広げていくことが課題でした。そのため、取組みの横展開や企業のモチベーションアップを図ろうと「i-Construction大賞」 を進めてきたところです。また、i-Construction企画委員会の有識者から戦略的な広報活動が必要とのアドバイスを受け、企業の発信力の活用、ベンチャー企業への周知等、広報の強化を行ってきました。さらに、i-Construction推進コンソーシアム会員の取組部門への応募には動画を必須とし、大賞の選考過程に会員による投票を加えました。動画はわかりやすく伝えることができ、応募者からの発信も期待され、広報活動の強化につながると思います。

――未来に向けた展望を教えてください。

 コロナの影響を受け、非接触の働き方、デジタル化、リモート化のニーズが高まっているため、「i-Construction」の重要性は益々高まっています。取組みを加速するため「国土交通省インフラ分野のDX推進本部」を立ち上げ、インフラ分野のデジタルトランスフォーメーションの今後の施策を取りまとめましたので、これを国土交通省全体で推進していきます。

Grasp(寡黙なヒーロー)i-Construction
Grasp(寡黙なヒーロー)i-Construction

Graspでは他のヒーローも紹介しています。

【関連リンク】

国土交通省 i-Construction

https://www.mlit.go.jp/tec/i-construction/index.html

国土交通省 インフラ分野のDX

https://www.mlit.go.jp/tec/tec_tk_000073.html

動画

Grasp(寡黙なヒーロー)i-Construction

URL:https://www.magazine.mlit.go.jp/hero/h_003/

  1. 注 i-Constructionの優れた取組みを表彰し、広く展開することを目的に平成29年度創設。令和2年度で4回目