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国土交通白書 2021

第1節 地球温暖化対策の推進

コラム 人・地域・地球にやさしい交通「グリーンスローモビリティ」とは

 時速20km未満で公道を走ることができる電動車を活用した小さな移動サービスを「グリーンスローモビリティ」とし、普及を促進しています。環境に優しいエコな移動サービスであるとともに、低速のため近距離移動を得意とし、既存の交通機関を補完する新たな移動サービスとして、地域住民のラスト・ファーストワンマイルの移動や観光客が景色を楽しむことができる周遊等への活用が期待されています。

 さらに、太陽光や風力などの再生可能エネルギーで発電された電力を使うことで、脱炭素型の移動が実現できます。「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」においても、自動車の電動化の推進や再エネの最大限の導入が掲げられており、時代のニーズに応えた地域の脱炭素化を進める取組の一つとして有効だと考えます。

 国土交通省においては、グリーンスローモビリティの地域特性に応じた活用を検討するため、平成30年度より実証調査を実施しており、令和2年度においては全国6地域で実証調査を行いました。