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国土交通白書 2021

第1節 ICTの利活用による国土交通分野のイノベーションの推進

■9 気象データを活用したビジネスにおける生産性向上の取組み

 IoTやAIという急速に進展するICT技術をビッグデータである気象データと組み合わせることで、農業、小売業、運輸業、観光業など幅広い産業において、業務の効率化や売上増加、安全性向上などが期待されている。このため、気象庁では、産学官連携の「気象ビジネス推進コンソーシアム(WXBC)」(平成29年3月設立)等を通じ、産業界のニーズや課題を把握するとともに、これらに対応した新たな気象データの提供等により、気象データの利活用を促進している。

 令和2年度は、新たな気象データとして、「推計気象分布(日照時間)」、「日本沿岸海況監視予測システムGPV」等の提供を開始した。また、気象データ等を活用して企業におけるビジネス創出や課題解決ができる人材「気象データアナリスト」を民間講座により育成するために、教育内容等が一定以上の水準を満たすと認められる講座を認定する事とし、講座を実施する企業の募集を開始した。

図表Ⅱ-10-1-3 気象データの利活用促進による各分野における生産性向上
図表Ⅱ-10-1-3 気象データの利活用促進による各分野における生産性向上