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国土交通白書 2022

第2節 自然災害対策

 我が国の国土は、気象、地形、地質等が極めて厳しい状況下にあり、毎年のように地震、津波、風水害・土砂災害等の自然災害が発生している。令和3年も、7月及び8月の大雨をはじめとする自然災害により、全国各地で被害が生じた。特に令和3年7月1日からの大雨では、西日本から東日本の広い範囲で大雨が発生し、多くの地点で記録的な大雨となった。この豪雨によって各地で河川氾濫や内水氾濫による浸水被害が生じるとともに、静岡県熱海市の逢初川で大規模な土石流災害が発生した。また、気候変動の影響による水害・土砂災害の頻発・激甚化、南海トラフ巨大地震・首都直下地震等の巨大地震の発生等も懸念されることから、自然災害対策の重要性はますます高まっている。