
国土交通白書 2022
第1節 ICTの利活用による国土交通分野のイノベーションの推進
■11 国土交通データプラットフォーム
国土交通省保有のデータと民間等のデータを連携し、フィジカル空間の事象をサイバー空間に再現するデジタルツインを通じた業務の効率化やスマートシティなどの施策の高度化、産学官連携によるイノベーション創出を目指し、各種データの横断的活用に資するデータ連携基盤の整備を進めている。令和2年4月には、国や地方公共団体の保有する橋梁やトンネル、ダムや水門などの社会インフラ(施設)の諸元やボーリング結果等の地盤データと連携し、APIを活用して同一地図上で表示・検索・ダウンロードを可能とした「国土交通データプラットフォームver1.0」を公表した。その後も、各種データ連携を拡充しており、令和3年度は「国土交通データプラットフォームver2.1」まで更新を行っており、電子納品保管管理システムの工事基本情報約2.8万件や、BIM/CIMデータや3次元点群データ、3D都市モデル(PLATEAU)と連携したほか、3D地形図での表示が可能になるとともに、フリーワード検索やクラスタ表示の実装等、さらなるデータの利活用に向けたUIの改良にも取り組んだ。併せて、データプラットフォーム上の多種多様で膨大なデータから、ユーザーが求めるデータを検索するために必要となるメタデータの作成技術の開発にも取り組んでいる。