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国土交通白書 2024

第2節 望ましい将来への展望

コラム BIM/CIMを活用した建設生産プロセス全体のデータの連携

 BIM/CIMを活用することにより、調査・測量・設計・施工・維持管理等の各段階から、データを一元的に蓄積することで、生産性の向上が可能となる。例えば、詳細設計において、適切な構造計算やコストの比較等を自動で実施することで、複数案の比較により、適切な構造形状を決定することができる。BIM/CIMから自動で数量を算出することで、積算や設計変更の効率化も期待できる。

 施工後も、建築位置や規格、出来形、品質、数量等、すべて属性情報として登録されているため、維持管理に必要な作業を過不足なく効率的に実施できるようになる。点検・補修の履歴を残すことで、その際に得られたフィードバックを蓄積し、持続可能なインフラメンテナンスの実現が期待できる。