
国土交通白書 2024
第2節 望ましい将来への展望
コラム 新しい水道インフラのかたち
上下水道インフラは、給水所や浄水場等の設備と、管路を整備する必要があり、大規模な設備投資が必要となるため、人口減少により小規模となった集落等においては、維持費用を支えることが難しくなっている。これまでの大規模な設備から、需要地にあった上下水道インフラを整備することで、維持費用を抑え、また、集落単位で整備することで、災害へのレジリエンスを高めることを期待できる。例えば、水質センサー、浄水装置、AIを組み合わせることで、自律制御が可能になる浄水装置を整備することで、その場で排水を浄化し、再利用することができる。また、容易に展開可能な下水処理技術についても、実証実験が行われており、災害時の利用だけでなく、平時の利用も可能となることが期待される。