国土交通白書 2025
第1節 国土交通分野における施策の新展開の萌芽
コラム 国内初、特定技能2号の取得(コンクリートポンプ(株))
2019年の特定技能制度創設後、国内における外国人労働者は、新型コロナウイルス感染症の影響で停滞したものの、2021年以降急激に増加しており、2024年10月時点で約230万人(対2021年で約33%増加)に達している。
岐阜県に本社を構え、生コンクリート圧送事業を展開するコンクリートポンプ(株)では、積極的に外国人材の採用に取り組んでいる。同社は、「外国人に選ばれる」職場づくりを目指し、外国人の視点に立って、同社に入職するメリットを創出・訴求している。具体的には、運転免許証の取得サポートや勉強会の実施、社員同士の関係構築を目的としたレクリエーションの実施や、外国人の意見を取り入れた労働環境・居住環境の整備を実施した。また、特定技能2号の取得を見据えた資格取得の支援や、特定技能1号から2号への移行申請の支援を行っている。
一連の取組の結果、同社は2022年4月に、国内で初めて特定技能2号の取得者を輩出した(建設分野)。同社員は、「職長」として現場の管理・監督を担当するなどの活躍が評価され、国土交通省が実施している「優秀外国人建設就労者表彰」に2度選出されている。また、同年10月にも、2名が特定技能2号を取得している。さらには、2025年1月時点で5人の特定技能1号を取得した外国人が2号の取得を目指しており、同社は希望者全員の資格取得に向けたサポートを実施している。
特定技能2号への移行は、家族の帯同と無期限での在住が可能になることから、外国人材の国内での長期的な就労を後押しする。また、国内初の特定技能2号取得以降、国内の建設業における特定技能者数は急激に増加しており、2024年9月時点で126人と全産業の特定技能者数(408人)のうち約25%を占めている。同社の一連の取組は、同社のみならず、建設業界全体における外国人材雇用のモデルケースになっており、普及していくことが期待される。
資料)コンクリートポンプ(株)