(ア) 輸送の安全の確保


 トラック輸送は、その利便性、機動性等から、今後とも我が国の貨物輸送の中で基幹的な役割を果たしていくことと思われる。しかしながら、トラック輸送は、道路という公共的な空間を利用して提供される輸送サービスであることから、交通事故の防止を中心とした輸送の安全の徹底を期することが最重要課題である。したがって、今後とも、貨物自動車運送適正化事業実施機関等を活用した過積載防止対策、過労運転防止対策等に引き続き積極的に取り組んでいく必要がある。なお、本年4月には、「高速道路における安全運行対策会議」を開催し、大手宅配事業者等に対し、安全運行統括責任者の選任や安全運行総点検の実施などを指導したところである。