(2) 国際ハブ空港としての関西国際空港の運用とその効果


 関西国際空港への乗り入れ便数は、開港前の大阪国際空港で国際線28便/日、国内線148便/日であったものが、開港時には国際線48便/日、国内線67便/日(大阪国際空港とあわせて188便/日)となり、その後急速に増加して、8年9月認可便数で国際線80便/日、国内線84便/日(大阪国際空港とあわせて198便/日)となっている。特に国際線はめざましい伸びを示しており、開港2年目の7年9月〜8年8月の国際線旅客数は1,014万人に達している。
 2−9−2図は関西国際空港開港前後1年間(5年9月〜6年8月と6年9月〜7年8月)の旅券取得者数の伸びを関西と関東で比較したものである。震災の影響のあった兵庫県を除き、関西各県はいずれも高い伸びを示しており、関西国際空港の開港によって、それまで抑えられていた関西圏の国際交流のポテンシャルが顕在化してきたことがうかがわれる。

 

 また、2−9−3図2−9−4図は、開港前後の5年度と7年度の国際航空旅客数と貨物量の変化を示したものである。全体として大幅な増加が見られる中で、特に大阪国際空港時代に比べて関西のシェアの増加が目立っており、成田一極集中の是正が進みつつある。