(1) 空港の現況


 7年度において成田空港には、38カ国51社の航空会社が乗り入れており、その利用状況は、年間発着回数12万4,000回、年間旅客数2,472万人、年間取扱航空貨物量159万トンに上っているが、現在供用中の滑走路1本による運用では、既に乗り入れている航空会社からの強い増便要請や、39カ国からの新規乗り入れ希望に対応できない状況にある。
 このため、昭和61年度から二期工事に着手し、4年12月には第2旅客ターミナルビルの供用を開始するとともに、現在、第1旅客ターミナルビル等の既存施設の能力増強に取り組んでいるところである。しかしながら、空港能力の拡大を図るためには、新たな滑走路等の整備が是非とも必要であり、成田空港問題の解決が喫緊の課題となっている。