6 中部新空港の整備


 中部新空港については、中部圏の経済力を背景とした航空需要に対応するものとして、3年度より、愛知県、岐阜県、三重県及び名古屋市等地域の諸団体と連携し、愛知県常滑沖への立地を想定して、概略の整備内容、採算性等について検討を進めてきた。
 一方、第7次空港整備五箇年計画においては、「中部圏における新たな拠点空港の構想について、定期航空路線の一元化を前提に、関係者が連携して、総合的な調査検討を進め早期に結論を得た上、その事業の推進を図る」こととされた。
 8年度より、地域の諸団体と連携して、計画案の作成等に関する総合的な調査を行っており、この結果を踏まえ、9年3月には、上記3県1市、地元経済界及び国の出先機関等からなる中部新国際空港推進調整会議が、「中部圏における新たな拠点空港に関する計画案(中間まとめ)」等を公表した。
 9年度は、地域の諸団体を中心に、新空港に対する地元の合意形成や定期航空路線の新空港への一元化等の諸課題の解決に取組む一方、運輸省においては、空港の計画案の熟度を高める調査、事業の推進方策に関する調査等を行うとともに、航空審議会に空港整備部会を設け、地域からの状況聴取、空港計画の検討等を行っている。


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