我が国を訪れる外国人の数は年々増加してきている。9年には初めて400万人を超えたところであるが、その水準は、欧米先進国と格段の差があるのみならず、近隣のアジア諸国への旅行者数にも劣る状態となっており、今後とも下記のウェルカムプランの推進等により訪日外国人の数をさらに増加させ、国際相互理解の増進等を図ることとしている。〔1−3−22図〕〔1−3−23図〕
8年4月に策定された「ウェルカムプラン21」は、「国際観光テーマ地区」の形成による新たな国際観光ネットワークの構築、外国人の受け入れ体制の整備、旅行費用の低廉化等の施策により、訪日外国人旅行者を、概ね10年間で倍増させることをめざしている。また、9年6月には、「外国人観光旅行客の来訪地域の多様化の促進による国際観光の振興に関する法律」(以下「外客誘致法」という)が施行され、これに基づく各種施策が講じられている(P.252参照)。
(3) 訪日外国人の受け入れのための公共交通機関のバリアフリー化
すべての人に利用しやすい公共交通機関をめざすためには、こうした状況を踏まえ、今後我が国社会において増加することとなる外国人に対しても十分配慮し、言語の違いによる障害の除去のための案内システムの整備、外国人に対応できるガイドの育成、利用しやすい運賃制度の設定等のハード・ソフト両面における施策を進める必要がある。
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