(1) 一貫パレチゼーションの推進
複合一貫輸送は、トラック、鉄道等の様々な輸送モードの特性を生かしつつ効率的な貨物輸送サービスを実現するものであり、輸送モード間の結節点における円滑な貨物の積み替えを必要とする。このため、貨物を荷送人から荷受人まで一つのパレットに積載したまま輸送し、積み替えの際にフォークリフト等の荷役機械を活用する一貫パレチゼーションを推進していく必要がある。
現在、関係省庁により一貫パレチゼーション推進ワーキング・グループを設け、一貫パレチゼーション推進のための調査、検討等を行っている。
(2) 国際複合一貫輸送への取り組み
近年、我が国の貨物運送取扱事業者が海外に多数進出し、世界的な規模で国際複合一貫輸送サービスを提供している。しかしながら、諸外国においては、外資系企業に対する制限的な規制により、我が国の貨物運送取扱事業者の自由な事業展開が阻害される場合があり、これに対して二国間の協議等により、このような制限の撤廃を要望している。
また、現在、国際航空貨物輸送に係る航空運送状のEDI化等が積極的に進められており、我が国としても同分野における情報化を推進していく必要がある。このため、省内に「21世紀の航空貨物研究会(エア・フレイト21研究会)」を設置し、国際航空貨物輸送分野における情報化の推進方策等について検討を行い、10年5月に中間報告をとりまとめた。
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