コラム

伸びる沖縄観光


 景気低迷等の影響を受け、全国的に国内観光が伸び悩む中、沖縄観光は好調に推移しており、平成9年の入域観光客数は前年比11.8%増の386万人で過去最高を記録した。10年も前年を上回る勢いで好調さを持続している。
 入域観光客数が伸びている要因としては、沖縄振興策の一環として9年7月に航空運賃が低減されたことや、航空路線の増・開設、修学旅行の増加、最近の円安傾向で海外の競合観光地に比べ割安感が生じたこと、8年10月の「TAP沖縄」を契機とする官民一体となった観光キャンペーンや各種イベントが集客効果を挙げてきたこと等が挙げられる。
 沖縄県は我が国で唯一の亜熱帯・海洋性気候の下、美しい自然環境と近隣諸国との長い交流の歴史によって培われた数多くの歴史的文化遺産や伝統芸能等多様な優れた観光資源を保有している。
 この貴重な財産を守り育てつつ、これらを最大限活用し、エコツーリズム等の新しい分野も視野に入れながら官民一体となって沖縄観光振興策に取り組んでいる。


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