5 気象情報伝達・処理システム
輸送機関の運行の安全にとって,気象情報はきわめて重要である。正確な気象情報を提供するには,気象資料の幅広い収集と正確・迅速な情報の処理・伝達が図られることが必要である。気象庁は,日本各地に数多くの気象官署を配置するとともに,気象衛星からの気象写真の受信,世界的気象資料交換網・WWW計画(世界気象監視計画)への参加などを通じて気象情報の収集拡充に努める一方,気象情報の正確・迅速な処理・伝達システムの開発を行ない,43年度に 気象資料自動編集中継装置(ADESS-Automatic Data Editing and Switching System)を完成した。本システムの導入により,多量の気象情報の正確・迅速な処理が可能となり,予報の精度向上に寄与するとともに,輸送機関に対して迅速に気象情報,予報・警報を伝達し,航行の安全に大きく寄与している。
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