北海道は、日本海、オホーツク海、太平洋の三つの海に囲まれ、全国の12.6%にあたる4,440㎞の海岸線を有しています。また、周辺海域は、暖流と寒流が交錯し、北見大和堆、武蔵堆等を擁する好漁場となっています。 本道における令和4年の海面漁業・養殖業の生産は、99万トン(全国生産の25.5%)、3,135億円(全国生産の21.9%)で量・額ともに全国第1位の生産規模であり、我が国最大の水産物供給基地として重要な役割を担っています。
【北海道周辺の海流】
【全国に占める北海道の割合(令和4年)】
【地域別食用魚介類自給率(令和4年)】
【北海道における主要魚種の全国シェア(令和4年)】
北海道には243の漁港があり、このうち、第1種漁港及び第2種漁港は補助事業、第3種漁港及び第4種漁港は国直轄事業により漁港整備を実施しています。
【北海道の指定漁港数(令和5年4月1日現在)】
漁港整備に当たっては、漁港の高度衛生管理対策に重点的に取り組み、輸出の促進等、競争力の強化を図ります。
あわせて、漁港の防災機能の強化を図ります。
【漁港の衛生管理対策として屋根付き岸壁の整備】
【高波による漁船被害防止のための防波堤の整備】
漁場整備に当たっては、水産生物の生活史に配慮した藻場・干潟造成、魚礁、産卵礁等の整備に取り組み、漁場生産の増大を図ります。
【造成された藻場】
【ハタハタ産卵礁】
令和6年度においては、国直轄により個別課題に対応する漁港25地区のほか、長寿命化対策として第3種及び第4種漁港の漁港整備を実施しています。
この他、補助事業により漁港整備、漁場整備を実施しています。
国直轄事業による漁港整備の実施箇所は以下のとおりです。
北海道マリンビジョンは、北海道が有する我が国の水産食料供給基地としての役割を将来にわたり守り育てていくため、地域の資源を活かしつつ、多様な主体の連携・協働により活力ある北海道の水産業や漁村の目指すべき姿を定めた長期構想です。