建築

建築基準法施行令の一部を改正する政令(令和5年政令第34号)について

最終更新日:令和5年3月27日
 
建築物の定期調査等の対象拡大や、安全性を確保しつつ、近年の建築物に関するニーズを踏まえた規制の合理化を行う「建築基準法施行令の一部を改正する政令」が令和5年2月10日に公布され、令和5年4月1日に施行されます。

※「脱炭素社会の実現に資するための建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律等の一部を改正する法律(令和4年法律第69号)」もご確認ください。

概要等

1.背景

 建築物の規制制度については、建築技術の進歩、大規模な災害の発生等の建築物を取り巻く社会経済情勢の様々な変化に対応するため、その合理化・実効性の向上を図ってきたところです。
 今般、「大阪市北区ビル火災を踏まえた今後の防火・避難対策等に関する検討会報告書」における提言において、定期調査の指定可能対象範囲を拡大すべきとの指摘がなされたことや、経済社会情勢の変化に対応するために行った技術的検証の結果を踏まえ、関連規制について所要の改正を行います。
 

2.概要

(1)定期調査の指定可能対象範囲の拡大
 令和3年12月に大阪市北区で発生したビル火災を契機に行った緊急立入検査の結果を踏まえ、3階以上で延べ面積が200㎡を超える事務所等の建築物について、特定行政庁が定期調査報告の対象として指定できること等とする。

(2)物流倉庫等に設けるひさしに係る建蔽率規制の合理化
 物流倉庫等において、積卸し等が行われるひさしの部分について、建蔽率規制の合理化を図り、物流効率化に資する大規模なひさしの設置を容易にする。


      ※一定の条件を満たすひさしに限る

(3)耐火性能に関する技術的基準の合理化
 木材利用促進に資する観点から、階数に応じて要求される耐火性能基準(火災時の倒壊防止のために壁、柱等が耐えるべき時間)について、60分刻みから30分刻みへ精緻化することとする。



(4)無窓居室に係る避難規制の合理化
 既存ビルの間仕切り改修によるシェアオフィス等の設置に資する観点から、無窓居室であっても、避難経路となる廊下等の不燃化等の安全確保のための一定の措置が講じられるものについては、主要構造部(壁、柱等)を耐火構造等とすることを不要化するとともに、地上等に通ずる直通階段までの距離を延長(窓等を有する居室と同等化)することとする。


3.施行時期

令和5年4月1日


4.条文等

政令(令和5年政令第34号)
要綱
案文・理由
新旧対照条文
参照条文
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省令(令和5年国土交通省令第5号)
 パブリックコメントの結果はこちら

告示
<2月28日公布分>  概要 この告示のパブリックコメントの結果はこちら

<3月20日公布分>  3/20公布分のパブリックコメントの結果はこちら

技術的助言  

説明動画・解説資料


講習会動画(令和5年3月17日公開)
※24:21~が本ページの内容です。

お問い合わせ先

国土交通省住宅局参事官(建築企画担当)付・市街地建築課
電話 :03-5253-8111
<内線>
定期報告関係:39-545
集団規定関係:39-634、39-635
設備関係:39-568
防火関係:39-546、39-529

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