産業連関表は、国内(日本の領土に所在する外国政府の公館、軍隊等を除いたものに、日本の領土外に所在する日本の在外公館、軍隊及び日本企業が運用する船舶・航空機の活動を加えたもの)において行われた生産活動の1年間の産業相互間における経済取引の状況をマトリックス形式の表にまとめたものです。
産業連関表は、取引基本表(各産業間で取引された財・サービスを金額表示したもの)、投入係数表(ある産業が1単位の生産を行う時に必要な原材料等の単位を示したもの)、逆行列係数表(ある産業に対して1単位の最終需要があった場合に各産業の生産が究極的にどれだけ必要になるかを示したもの)の3表を基本に構成されています。
取引基本表を見ることで、その年に行われた産業間の取引額や生産額などの動きが、更には、雇用者所得、営業余剰などの粗付加価値、加えて、生産を行う上での投資、消費、輸出などの最終需要の動きなどを読み取ることができます。
更に、投入係数、逆行列係数等により、投資や輸出の増加などの最終需要の変化が各財・サービスの生産や輸入にどのような影響を与えるのかを係数的に明らかにすることができ、その結果は経済に関する各種計画等に広く用いられています。