訪日外国人旅行者の受入環境に関する調査を実施しました ~旅行中「困ったことは無かった」と回答した割合が大幅増~

最終更新日:2025年4月18日

 観光庁では、訪日外国人旅行者がストレスなく快適に観光を満喫できる環境整備を進める上で、これらの現状と課題を明らかにし施策に反映させるため、外国人旅行者が訪日旅行中に困ったことを継続的に調査しています。令和6年度は、新たに観光地等における混雑・マナー違反等についても調査を行いました。
 本調査の結果を踏まえ、引き続き受入環境整備の促進を図ってまいります。

1.実施概要

<調査期間> 令和6年12月13日~令和7年1月22日 <調査件数> 4,189件
<調査場所> 新千歳空港、成田国際空港、東京国際空港、関西国際空港、福岡空港
<調査内容> 日本から出国する前の訪日外国人旅行者を対象に、旅行中に困ったこと
       等について(前回調査から項目等を追加した)アンケートを実施

2.調査結果

<全般>
・ 旅行中「困ったことはなかった」と回答した割合が回答件数の半数を超え(51.1%)、前回調査
  から21.4ポイント増加した
  (参考:コロナ禍前の令和元年度調査と比較しても、約14.5ポイント増加した)
・ 困ったとの回答が特に多かった項目は、前回(令和5年度)調査と同様、「ごみ箱の少なさ」
  (21.9%)、「施設等のスタッフとのコミュニケーション(英語が通じない等)」(15.2%)で
  あったが、この2項目の回答は、前回調査と比較してそれぞれ7~8ポイント程度、改善傾向
  にある
・ 今回から新規追加した「観光地や地域の混雑」(13.1%)が困った項目の3位となったほか、
  「入国手続き」(8.6%)が前回調査と比較して5ポイント程度増加した。

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<個別事項>
・ ごみ箱の少なさ:困った場所としては「観光スポット」(都市部:58%、地方部:44%)や
  「観光スポットに向かう過程」(都市部:38%、地方部:30%)との回答が多く、困った
  結果として「ごみを捨てることを諦め、持ち帰った」(都市部・地方部とも70%以上)との
  回答が多い結果となった。
・ 施設等のスタッフとのコミュニケーション:困った場所としては「飲食店」(都市部・地方部
  とも約50%)との回答が多く、こうした場合の対応としては、ICTツール(自動翻訳システム
  や翻訳アプリケーション等)を活用することにより対応した(都市部・地方部とも70%以上)
  との結果となった。
・ 観光地や地域の混雑:困った場所としては「観光スポット、観光案内所」(都市部:62%、
  地方部:42%)との回答が多く、困った要因として「混雑や渋滞等の情報が発信されていな
  い・情報量が不足」(都市部・地方部とも41%)との回答が多い結果となった。
・ 入国手続き:困った要因として「待ち時間や手続きの時間が長い」(67%)が突出して高く、
  また、新千歳空港・関西空港・福岡空港で困ったと回答した割合が高い結果となった。
 詳細は、別紙『令和6年度「訪日外国人旅行者の受入環境整備に関するアンケート」調査結果』をご覧ください。

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