旅行概要 TRAVEL OVERVIEW

大賞 特別な許可を得て草原体験!
噴煙を上げる阿蘇中岳火口と
 「千年の草原」E-MTBライド
~「三方良し」の
循環モデルの創出~

阿蘇温泉観光旅館協同組合

阿蘇カルデラに広がる日本一の広さを誇る草原は、千年以上の年月をかけて地元の方々が守り抜いてきたことから「千年の草原」と呼ばれており、普段は立ち入ることができません。そんな特別な場所を、クリーンなE-MTB(電動自転車)でサイクリング。阿蘇を知り尽くしたベテランガイド集団「あそbe隊」が特別な許可を得て、「千年の草原」の絶景ポイントをご案内します。阿蘇に何度も来られたことのある方も、当ツアーに参加すると『こんな阿蘇の絶景は初めて!』と驚きの声が上がります。

  • まずはオリエンテーションで草原の知識を深める

    オリエンテーション

    ツアーのスタート前には、噴煙を上げる活火山とカルデラでの暮らし、および普段は立ち入ることができない「千年の草原」についてわかりやすくお伝えします。広大な草原は、実は牧野と言われる農地で、牛馬の放牧や採草のために昔から人々が自然と共存共栄しながら守り受け継いできたもの。この人々と自然の宝を次代に受け継いでいくため、ガイドラインに基づいた防疫対策等にもご協力いただきます。

  • いざ、「千年の草原」を駆け抜ける貴重な体験へ

    千年の草原

    E-MTB(電動自転車)に乗り、「千年の草原」のサイクリングへ出発します。標高差約700mを登ると聞くと驚かれる方も多いですが、そこはモーターが強力にアシスト。どなたでも快適に楽しんでいただけます。自らの足で草原を走り阿蘇中岳火口まで登る道中には、荒々しい活火山の厳しい自然や、草を喰む阿蘇のあか牛、世界最大級のカルデラなど、普段は観ることができない阿蘇の絶景の数々が広がり、一生モノの思い出が心に刻まれます。

  • 草原の恵みをいただき、人々が暮らすふもとへ

    人々が暮らすふもと

    火口まで登ったあとは、のんびり下り坂のスラロームライド。途中の草原では、地元のこだわりの乳製品とスイーツのティータイムで、味覚でも草原を楽しみます。その後、人々が暮らすカルデラのふもとへと戻り解散となる半日のツアーです。
    ツアー参加費の一部は草原保全料に還元することで、旅行者、草原、地域の三方良しの循環につながります。

開催時期 3月〜12月
料金

お一人様 18,000円

受賞商品紹介WEB 阿蘇温泉観光旅館協同組合 あそBe隊
【審査委員長による「大賞」への講評】

「大賞」を獲得した阿蘇温泉観光旅館協同組合の「特別な許可を得て草原体験! 噴煙を上げる阿蘇中岳火口と『千年の草原』E-MTBライド」が特に優れている点は、ツアー実施のための仕組みが地域社会のなかに組み込まれていることです。牧野(草原)は阿蘇の大きな魅力ですが、一般人の立入は禁止です。人口減や産業構造の変化等から牧野は減少を続けています。そこで、牧野を観光的に活用することで社会課題を解決しようというのがこの企画です。特別に立ち入りが許される牧野ガイド認定の仕組み、活動ガイドラインの策定、牧野保全料をツアー価格に組み込むことでの安定した資金還流の仕組み等が次々と実現しています。旅行者は人数制限された牧野をゆっくりと楽しみ、地元は新しい収入源の確保につながり、牧野の環境も保全されるという「三方良し」の循環モデルの創出です。

北海道大学

観光学高等研究センター 客員教授

審査委員長

小林 英俊