平成15年6月3日 |
<問い合わせ先> |
総合政策局
国際企画課 |
(内線25753、25754)
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国際建設課 |
(内線25806)
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TEL:03-5253-8111(代表) |
- エビアン・サミットについて
6月2日及び3日にフランス・エビアンにて、G8サミットが開催(1日は、「成長」をテーマとした、新興国・途上国首脳との拡大対話)。
【主要議題】
(イ)経済
(ロ)持続可能な開発
(ハ)安全保障
- 国土交通省関連の主要部分について
国土交通省関連では、(1)「水」、(2)「科学・技術」、(3)「海洋環境とタンカーの安全」(以上、持続可能な開発関連)並びに(4)「交通保安」(安全保障関連)について、6月2日、G8行動計画が取りまとめられた。3日には、議長総括が採択され、閉幕する。
関連四文書の概要は、以下のとおり。
- (1)水
- 「第3回世界水フォーラム閣僚級国際会議」(本年3月開催)にて設立されたウェブサイトのネットワーク(水行動集(Time to Act))を活用し、水に関する取り組みの情報共有及びモニタリングを推進することを確認。また、水循環に関する研究を充実すること等を確認。
- (2)持続可能な開発のための科学技術
- クリーンで持続可能な効率的技術の開発の必要性を確認し、地球観測、エネルギー技術、農業・生物多様性の三分野につき、具体策を提示。
【地球観測関係】
国際的連携の強化による地球観測データの充実と利用
【エネルギー技術関係】
エネルギー効率の向上(公共調達、経済的インセンティブ、ラベリング等の活用)
燃料電池・水素技術の開発推進(20年以内に燃料電池自動車が価格競争力をもつよう障害を除去、国際的な基準・標準の整備等)
次世代自動車の基準・標準の整備等
- (3)海洋環境とタンカーの安全
- 昨年秋にスペイン沖で発生したタンカーの重油流出事故を踏まえ、国際海事機関(IMO)等の取り組みの中で、G8各国が指導的役割を果たしていくことを確認。主な取り組みは、下のとおり。
シングルハル(一重船体)・タンカーの規制強化
旗国の責務の履行のための対策(モデル監査スキームの導入)
沿岸国による援助要請船舶への避難水域の提供
タンカー油濁被害のための補償基金の強化
船員教育の改善
寄港国による入港船舶の監督(PSC)の強化
燃料油や有害危険物質による汚染への対応
国際労働機関(ILO)新統合条約の策定への支援
- (4)交通保安及び携帯式地対空ミサイル(MANPADS)の管理強化
- 航空、海上交通、人員、コンテナについて、昨年のサミットで合意した「交通保安に関するG8協調行動」に関する取り組みを継続するとともに、航空について、新たな取り組みが盛り込まれた。新たな取り組みの主なものは、以下のとおり。
空港職員の荷物検査の見直し
操縦室扉の施錠の実施(国際線・国内線双方)
国際民間航空機関(ICAO)監査プログラムへの資金・人員の提供
(別添資料)

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