平成16年5月13日 |
<問い合わせ先> |
都市・地域整備局下水道部 |
下水道企画課 |
(内線34162) |
TEL:03-5253-8111(代表) |
国土技術政策総合研究所 |
下水道研究部下水道研究室 |
TEL:029-864-3343 |
新たな世紀を迎えてわが国の社会環境は目まぐるしく変革を遂げ、地球規模の環境問題や少子高齢・人口減少社会への移行など、従来の下水道事業を確実に進めるだけではなく、これらの変化に迅速に対応した効果的で社会ニーズに即した整備が求められており、既成の技術の枠にとらわれず、大胆な発想で新技術の開発を進めていくことが必要とされています。 国土交通省都市・地域整備局下水道部及び国土技術政策総合研究所下水道研究部は、関係研究機関と連携を図りつつ、平成15年9月から財団法人下水道新技術推進機構に第3次下水道技術五箇年計画策定検討委員会を設け、学識経験者等からの情報、資料及び意見を踏まえ改定作業を行い、パブリックコメントを経て、第3次下水道技術五箇年計画を策定しました。 本計画では、「技術で拓く安全、環境、生活コストの安い暮らしそして活力ある、誰もが参加できる社会」という基本理念のもと、長期的目標を視野に置きつつ五箇年間という比較的短期間における具体的な研究開発の目標を示し、併せてその間に国が実施する技術開発の内容を掲げています。 |
第3次下水道技術五箇年計画では、今後の社会資本整備を進める上で必要な技術開発の方向性を大局的に示した「国土交通省技術基本計画」に沿った計画として、国土交通省全体で進める技術開発戦略と整合の取れた計画とする。「国土交通省技術基本計画」の開発戦略として示された5つの目標を「主要課題」とし、下水道を取り巻く社会情勢の変化を的確に反映させるため、主要課題の下にキーワードともなる中課題を設け、さらに詳細な技術開発項目を挙げている。
主要課題 | 中課題 | 技術開発項目 |
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1.災害に強い都市づくり | (1)流域管理の視点から浸水対策を計画する技術 |
(2)浸水対策の高度化技術 | ||
(3)地震に強い下水道を構築する技術 | ||
2.水系リスクのマネジメント | (4)各種リスク物質の監視とリスク評価技術 | |
(5)各種リスク物質の除去・無害化技術 | ||
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3.流域管理による健全な水循環・良好な水環境の創出 | (6)汚濁負荷削減に係る経済的手法の導入技術 |
(7)水循環マスタープラン策定技術 | ||
(8)水循環オープンデータベースの構築技術 | ||
(9)水環境への影響を評価する技術 | ||
(10)良好な水環境を保全・創出する技術 | ||
4.流域の水質を良好に保全 | (11)窒素、りん等を高度に除去する技術 | |
(12)雨天時越流水等の汚濁負荷の削減技術 | ||
5.下水道資源の管理 | (13)下水処理水の再利用促進技術 | |
(14)下水汚泥減量化技術 | ||
(15)下水汚泥保有エネルギーの高度活用技術 | ||
(16)下水汚泥の物質資源としての有効利用技術 | ||
(17)地域社会における有機性廃棄物フローの最適化技術 | ||
6.都市再生への対応 | (18)都市環境の向上のための技術 | |
(19)都市構造の変化に対応した下水道の高度化技術 | ||
7.地球環境の保全 | (20)下水道施設から排出される低位排熱の地域活用技術 | |
(21)下水処理場消費エネルギーの低減化技術 | ||
(22)自然エネルギーを活用した下水収集・処理技術 | ||
(23)地球温暖化ガスの排出抑制技術 | ||
(24)エネルギー回収のための都市の有機資源活用技術 | ||
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8.下水道施設の効率的な整備 | (25)ライフサイクルコストの低減技術 |
(26)経済的で迅速な下水道施設の建設技術 | ||
9.下水道施設の効率的な管理 | (27)効率的な施設管理・健全な施設経営のための技術 | |
(28)効果的に改築・更新、再構築を行う技術 | ||
10.他事業との連携の推進 | (29)他事業との連携を推進するための技術 | |
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11.国際化への対応 | (30)グローバル化のための下水道技術 |
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12.国民の参画 | (31)国民と協働して事業を実施するための技術 |
(32)効率性・説明責任のための事業評価手法の高度化技術 |
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