平成18年4月24日 |
<問い合わせ先> |
(特に趣旨等について) |
大臣官房地方課 |
(内線21962)
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(特に(参考)について) |
総合政策局建設施工企画課 |
(内線24943) |
大臣官房技術調査課 |
(内線22334) |
北海道局予算課 |
(内線52315) |
大臣官房会計課契約制度管理室 |
(内線21833) |
TEL:03-5253-8111(代表)
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国土交通省の地方整備局及び北海道開発局が平成13年度から平成17年度までに発注した水門設備工事等の契約状況等について、現在精査しているところですが、現時点で別添資料のとおり取りまとめましたのでお知らせします。
- 1 趣旨
- 今般、水門設備工事及びトンネル換気設備工事において公正取引委員会による独占禁止法に基づく調査が行われたとの報道がなされたことを受け、その契約状況等について緊急に精査しているところですが、現段階での整理を取りまとめたところです。今後も引き続き契約状況等の調査を行うこととしています。
- 2 調査対象工事
- 平成13年度から平成17年度までの間において全国8地方整備局及び北海道開発局が発注した、以下の工事を対象に調査を行いました。
-
水門設備工事(注1参照)
トンネル換気設備工事(注2参照)
- 3 調査結果の概要
-
- (1)水門設備工事
水門設備工事は、年度当たり400件程度(過去5年度間平均)発注していますが、発注件数は年々減少しています。(資料1)
過去5年度間の契約金額は年度当たり平均190億円です。(資料1)
水門設備工事の平均落札率と全工事の平均落札率との差は、過去5年度間で、▲0.7%〜1.0%です。なお、平均落札率は年々減少しています。(資料1)
平成17年度の平均落札率を発注機関別に見た場合、最大は北陸地方整備局の94.8%、最小は中国地方整備局の85.8%となっています。(資料2)
水門設備工事の過去5年度間合計の契約金額上位3社は、以下のとおりです。(資料3)
- 1位 石川島播磨重工業(株) 111億円
- 2位 三菱重工業(株) 95億円
- 3位 西田鉄工(株) 70億円
- (2)トンネル換気設備工事
トンネル換気設備工事の契約件数は、過去5年度間において年度当たり18件〜31件となっています。(資料4)
契約金額は、過去5年度間において年度当たり8億円〜38億円となっています。(資料4)
トンネル換気設備工事の平均落札率と全工事の平均落札率との差は、過去5年度間で、
▲6.3%〜2.2%です。なお、平均落札率は年々減少しています。(資料4)
トンネル換気設備工事の過去5年度間合計の契約金額上位3社は、以下のとおりです。(資料5)
- 1位 (株)日立製作所 29億円
- 2位 (株)電業社機械製作所 26億円
- 3位 (株)荏原製作所 20億円
(参考1)
- (1)水門設備工事では、288件(全体件数の14%)、を随意契約により発注しています。これらの工事は、大きく分類すれば、
設備の修繕・改造・更新等の工事 246件
新設工事(前工事)に引き続き行う後工事 21件
少額工事 13件
災害時等の緊急工事 6件
知的財産権を要する工事 2件
- となっています。(件数内訳は速報値)
の「設備の修繕・改造・更新等の工事」については、設備のシステム全体を熟知し、当該修繕・改造・更新等がシステム全体に及ぼす影響を考慮した上で施工する必要がある場合において、当該機械設備新設時に施工した業者との間で随意契約を締結したものです。
の「新設工事(前工事)に引き続き行う後工事」は、本来、一体の構造物として施工すべき水門設備工事において、分割して発注せざるを得なかった場合の後工事について、前工事の施工者との間で随意契約を締結したものです。
の少額工事については、会計法令で随意契約によることが認められている250万円以下の工事について、随意契約を締結したものです。
の「災害時等の緊急工事」は、水門が災害等により被災し、故障した場合において、迅速な復旧のため、緊急対応が可能な者と随意契約を締結したものです。
の「知的財産権を要する工事」は、現場条件により特許技術を採用する必要があったため、特許権を保有する者と、随意契約を締結したものです。
- (2)トンネル換気設備工事においては、20件(全体件数の17%)を随意契約により発注しています。これらの工事は、大きく分類すれば、
設備の修繕・改造・更新等の工事 18件
災害時等の緊急工事 1件
少額工事 1件
- となっています。(件数内訳は速報値)
の「設備の修繕・改造・更新等の工事」については、設備のシステム全体を熟知し、当該修繕・改造・更新等がシステム全体に及ぼす影響を考慮した上で施工する必要がある場合において、当該機械設備新設時に施工した業者との間で随意契約を締結したものです。
の「災害時等の緊急工事」については、トンネル換気設備が災害や事故等により被災し、故障した場合において、迅速な復旧のため、緊急対応が可能な者と随意契約を締結したものです。
の少額工事については、会計法令で随意契約によることが認められている250万円以下の工事について、随意契約を締結したものです。
(参考2)
水門設備工事の競争入札1761件中14件(0.8%)、トンネル換気設備工事は競争入札96件中0件(0%)が落札率1となっています。
一般的に、落札金額と予定価格とが一致する主な原因としては、
積算基準が公表されており、入札参加者は通常これを参考に見積を行っていること
予定価格(消費税抜き)の設定に際し、端数処理の結果、予定価格の最上位の桁からゼロが並ぶ前の桁(以下「有効桁数」という。)までの桁数が小さくなる場合があること
等が考えられます。
水門設備工事、トンネル換気設備工事においても、積算基準や単価が公表されています。また、落札率が1となった計14件の工事の有効桁数については、
・1桁…2件 、2桁…9件 、3桁…3件
となっています。
なお、有効桁数3桁の3件のうち2件は、2度の入札の結果、予定価格以下の入札者がいなかったため、最低価格入札者と随意契約(いわゆる「不落随契」)を締結したものです。
(注1)
水門設備工事とは、機械設備工事のうち、ダム用水門設備及び堰・水門設備の工事として発注されるものであり、水門及びこれと類似する施設に係る鋼構造物とその開閉装置等に関する工事です。今回の調査は、工事件名等に基づいてこれらに該当する工事を抽出して行いました。
(注2)
トンネル換気設備工事とは、機械設備工事のうち、道路トンネル内の空気の汚染を抑制又は排出する送風機及び制御装置等に関する工事です。今回の調査は、工事件名等に基づいてこれらに該当する工事を抽出して行いました。
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