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東急車輌製造(株)製大型トレーラのディスク・ホイール破断に係る
原因調査(中間報告)について
平成19年10月26日 |
<問い合わせ先> |
自動車交通局技術安全部審査課 リコール対策室 |
(内線42351、42352) |
TEL:03-5253-8111(代表) |
(1) | 東急車輌製造(株)製大型トレーラにおいて、ディスク・ホイール※の破断による車輪脱落事故が平成19年7月27日に発生するとともに、亀裂のあるディスク・ホイールが多数発見されたことから、平成19年9月14日、同社から国土交通省に対し、同社製大型トレーラの使用者に対し注意喚起と点検実施等の要請を行うとともに早急に原因究明を行う旨、報告がありました。
※バラ積み緩和トレーラで軸重の基準緩和認定を受けた2軸車 |
(2) | 国土交通省では、同日、同社に対し調査結果を速やかに報告するよう指示するとともに、関係者に対する注意喚起を行ったところです。 |
本日、東急車輌製造(株)から国土交通省に対し、大型トレーラのディスク・ホイール亀裂に係る調査結果と今後の対応について、中間報告がありました。
その主な内容は次のとおりです。(別添参照)
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9月14日以降の点検により、10月22日までに新たに23台の大型トレーラから亀裂のあるディスク・ホイールが47個確認された。(内1台は、平成17年9月20日に破断が確認された車両と同一) これにより、平成14年4月以降に亀裂が確認された車両及びディスク・ホイールは、合計77台、107個となった。(脱輪等の事故は平成19年7月の1件のみ) |
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亀裂が確認された車両は、車両総重量35トン〜36トンのものが77台中62台であった。また、77台中76台がダンプトレーラ又は平床トレーラであった。 |
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亀裂が確認された車両の使用状況、整備状況について聞き取り調査を実施したところ、特異な調査結果は得られなかった。 |
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ディスク・ホイールの亀裂の状況は、円周状の亀裂が54個(うち、破断は22個)、ホイールボルト穴の座面の亀裂が37個、飾り穴の亀裂が2個、不明が14個であった。 ディスク・ホイールの装着位置別では、ダブルタイヤの内側が59個、外側が34個、不明が14個であった。特に、破断したディスク・ホイール22個については、ダブルタイヤの内側が20個、外側が1個(平成19年7月に脱輪したもの)、不明が1個であった。 |
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亀裂が確認され回収されたディスク・ホイールの材料成分、引張強さ及び硬さについて異常は認められなかった。なお、破面は疲労破壊特有の形態であることが認められた。 |
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以上により、実車による走行試験による応力測定が必要と判断するに至り、今後、左右直角旋回、後進旋回、車線乗り移り、高速走行等の走行条件と軸重、重心高の変化がディスク・ホイールに与える影響を試験し、その後データ分析、解析、検証し、遅くとも12月上旬には調査結果を公表する予定。 |
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なお、破面は疲労破壊の形態を示しており、亀裂の有無を点検することにより脱輪事故を未然に防止できると考えられるため、使用者に対しディスク・ホイール亀裂に係る注意喚起を引き続き推進し、点検未実施車両のフォローを継続する。 |
国土交通省としては、東急車輌製造(株)に対し、早急に原因究明を行うとともに、当面の対応として、使用者に対しダイレクトメール等による注意喚起を再度行い、ディク・ホイールの亀裂点検を徹底するよう改めて指示したところです。また、これに併せて(社)全日本トラック協会、(社)日本自動車整備振興会連合会、(社)日本自動車車体工業会及び自動車検査独立行政法人に対し、同社製大型トレーラのディスク・ホイールの亀裂点検の励行等について改めて注意喚起したところです。
国土交通省としては、今後、(独)交通安全環境研究所リコール技術検証部と連携して、本日提出された中間報告書を精査するとともに、最終報告を踏まえ所要の対策について検討します。
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