国際海事機関(ＩＭＯ)「ソマリア沖における海賊及び武装強盗に関する総会決議」を採択

　国際海事機関(ＩＭＯ)
　「ソマリア沖における海賊及び武装強盗に関する総会決議」を採択

平成１９年１１月２９日

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海事局外航課

（内線43361、43363）

TEL 03-5253-8111（代表）

　１１月２９日（木）、国際海事機関（ＩＭＯ:International Maritime Organization）第２５回総会（今月１９～３０日に英国ロンドンで開催）において、近年増大しているソマリア沖における海賊及び武装強盗の脅威に対応するための総会決議が、日本をはじめ多くの国の支持を受け採択されました。
　本決議では、あらゆる海賊及び武装強盗（「海賊等」）の行為を非難するとともに、ＩＭＯ加盟国政府及び関係団体に、海賊等撲滅のための取り組み及び現に奪取されている船舶の早期解放への支援を要請しています。また、ソマリア暫定政府に、海賊等防止のための措置をとること及びインド洋で展開中の艦船等が海賊等に対応するため領海内に立ち入ることへの同意を国連に通知することを要請しています。さらに、ソマリア近隣沿岸国にも、海賊等撲滅のための地域協定を締結することを求めています。なお、本決議は国連によるさらなる検討のため国連事務総長に送付されることとなっています。
　スエズ運河の南に位置し紅海の出入口にあたるソマリア沖は、地中海側とインド洋側を結ぶ接点として非常に重要な海域であり、海上輸送の要路となっています。ソマリア沖の安全確保は主にアジア－欧州間の海上輸送に同海域を利用する我が国にとって必須の課題です。一方で、近年同海域における海賊等が増加しており、本年１０月に日本関係船舶が襲撃されるなど、海賊等の対策の緊急性が高まっています。

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