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航空路レーダー情報処理システム(RDP)の通信障害の原因と対策について

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 航空路レーダー情報処理システム(RDP)の通信障害の原因と対策について

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平成20年3月7日
<問い合わせ先>

航空局管制保安部

 保安企画課管制情報処理システム室

(内線51184、51199、51183)

TEL 03-5253-8111(代表)

 

 

 

 

 

 平成20年2月18日、東京航空交通管制部にある航空路レーダー情報処理システム(RDP)において通信障害が発生し、航空機の運航に遅延が発生しました。
 航空局内において原因究明を行ってきたところ、次のとおり判明したので、原因と対策についてお知らせします。

  1. 原因(別添資料)
     RDPにおいて、飛行情報管理システムから飛行計画情報を受け取り、RDPのホストコンピュータ(CPU)に送信する装置(通信制御装置:FEP・S)に装着されている試験用の基板(実際の送受信には使用されない)に故障が発生した。
     このため、試験用の基板のほか、実際の送受信に使用される複数の基板が接続されている伝送路(バス)に、異常な電気信号が送り出され、これらの基板間の通信順序を制御する機能が不調となり、その結果、本来処理されるべき、飛行計画情報をホストコンピュータに送り込むことができなくなったものである。
     なお、通信制御装置(FEP・S)には、ハードウェアの故障に備えて実際の送受信に使用されているものとは別に、同じ機能を持つ基板がバックアップ用として用意されているが、今回は基板のハードウェア自体が故障していたものではなかったため、バックアップ機能が作動しなかった。

  2. 対策
    (1)緊急点検の実施
     今回の障害を受けて、全国4箇所の航空交通管制部(札幌、東京、福岡、那覇)にある通信制御装置(FEP・S)の緊急点検を実施し、問題のないことを確認した。
    (2)通信制御装置の基板の監視強化
     今回故障が発生した試験用基板についても、他の実際の送受信に使用される基板と同様に常時監視するようシステムを改め、基板の運転状況の監視を強化するとともに、障害発生時の対応要領を明確にし、迅速な障害の発見と円滑な復旧を図る。
    (3)次期RDPでのバックアップ機能
     平成20年度及び21年度において全ての航空交通管制部に整備予定の次期RDPでは、今回のような事象を含め、原因の如何に関わらず正常な情報処理が行われない場合には、自動的にバックアップ装置に切り替わり、運転を継続することが可能となるシステム整備を行うこととしている。


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