航空

第4回羽田空港再拡張事業工法評価選定会議

1.日時

平成14年7月24日(水)  13:30~16:20

 

2.場所

ホテルオークラ別館2階 オーチャードルーム

 

3.出席者

(委員)
  椎名座長,飯島座長代理,磯部委員,須田委員,吉田委員

(国土交通省)
  技術総括審議官,河川局長(代理出席),海事局長(代理出席),港湾局長,海上保安庁次長(代理出席),海事局技術課長,港湾局建設課長

(航空局)
  航空局長,航空局次長,大臣官房審議官(計画・建設・環境関係事務担当),飛行場部長 ほか

(関東地方整備局)
  副局長(代理出席),港湾空港部長

(東京航空局)
  飛行場部長

 

4.資料

1)資料1 工法評価選定における主要論点
2)資料2 主要論点についての検討状況について 3)資料3 主要論点についての検討状況について

 

5.議事概要

○主要論点についての検討状況について
  • 提案内容について、前回ヒアリング以降これまでの検討過程の中で変更された箇所もあるが、評価対象となる内容が固定されないと評価ができないので、各工法の最終の提案の姿を固定してほしいとの意見があった。
  • 埋立・桟橋組合せ工法について、桟橋部と埋立部の接続部が滑走路上にあるため、航空機の離着陸への影響を検証するための許容値を設定する必要があるとの意見があり、検討結果によれば滑走路の勾配等の現行基準を満足するものではあるが、走行性・平坦性の確認のため、事務局において海外の既存事例を調査し、その結果を踏まえ、必要に応じて実証実験等の実施方法についても検討することとした。
  • 滑走路の継ぎ目部が航空機のタイヤに与える影響について整理してほしいとの意見があった。
  • 空港機能上の安全性の確保は絶対条件であり、各工法ともその基準をクリアしなければ、工法の評価選定対象にはならないとの意見があった。
  • 浮体工法の上下方向の揺れに関する解析に用いられたシミュレーションが、風、波、潮流、長周期波、地形の影響等の自然条件の複合作用による悪条件を想定して行われているのかどうか、事務局の検証結果を提示して欲しいとの意見があった。
  • 新たな技術開発は、段階を追って進められてきており、浮体工法についても、実物大の実験を行う等そのステップを踏んで検証すべきであるとの意見があった。
  • 台風時、大型タンカーは港外に避泊するものだが、今回の浮体は係留施設に固定されている。係留された巨大な浮体が本当に漂流しないかどうか十分な検討が必要であるとの意見があった。
  • 100年後先には、羽田空港に対し、どのような役割が求められているかは予見できないため、将来の計画変更にも対応できる構造であるかどうかも、各工法の評価選定する上で重要との意見があった。
  • コンピュータシミュレーションという手法は、前提条件が成立する限り妥当な結果を得られるものであり、模型実験の精度については、相似性が成立する限り小規模でも問題がない。前提条件あるいは相似性が成立しない場合は、シミュレーションによる検証結果及び模型実験による検証結果と照らしながら整理すべきであり、その結果によっては別の検証を行う必要もあるとの意見があった。
  • 今後、浮体構造の検討方法については、別途検討の場を設置し、検証してみてはどうかとの意見があり、座長から、これに対する事務局としての対応を早急に提示するよう指示があった。
  • 各工法の工費について、変動があり得るものについては、その上限を示すべきとの意見があり、地盤条件や夜間工事等の予想される要素を踏まえ、事務局として精査した工費の上限値について、本会議に提示することとした。
  • 座長より、この再拡張工事に係る工期・工費のリスクの担保については、ぜひ検討するよう指示があった。
  • 主要論点に係る資料のとりまとめ方については、確認する必要のある事項について明確にするとともに、各工法の差が明確になるよう整理をしてほしいとの意見があった。
  • 主要論点のうち、確認する必要があるとしている事項については、外部有識者から意見を聴取する際にどのような説明を行い、どのような結果であったかを明確にし、事務局の判断も加えて、委員が出来る限り客観的に判断できるよう整理をしてほしいとの意見があった。


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