航空

第22回鳥衝突防止対策検討委員会の議事概要について

(日  時)令和6年2月14日(火)13時15分 ~ 15時35分
(開催形式)ハイブリッド形式(対面及びWEB)
(出 席 者)委員名簿参照
 
【議題1】鳥衝突発生状況の調査及び分析
・事務局から、バードストライクデータ(速報値2023年1月~12月)並びに鳥衝突件数及び鳥衝突率(2018-2022年)について報告を行った。
 
【議題2】空港における鳥衝突防止対策の取組状況とその分析
・航空局交通管制部運用課から、国管理空港(東京国際空港)の取組について報告を行った。
・中部国際空港株式会社から、AI技術を活用した鳥検知システムの導入について報告を行った。
 
【議題3】鳥衝突防止対策の強化に係る現地対策研究会の実施報告
・北海道エアポート株式会社から、帯広空港における現地対策研究会の実施報告を行った。
・富山空港管理事務所から、富山空港における現地対策研究会フォローアップの実施報告を行った。
 
【議題4】鳥種特定調査結果の分析
・事務局から、鳥種特定調査結果(2023年速報値)について報告を行った。
 
【議題5】その他
・事務局から、以下の事項について提案し了承された。
(資料提案)
鳥衝突防止計画ガイダンス改訂(問題鳥種[ヒバリ]の追加及び鳥衝突報告のデータ確定手順)
・事務局から、以下の事項について口頭報告を行った。
(口頭提案)
昨年度の提案事項である検討委員会ワーキンググループメンバーの追加について、空港管理者40者及び運航者25者を追加した。
 
(総評)
 委員長から、「空港関係者、行政の方、研究者が一堂に会してこのような議論の場を持つということは大変貴重なこと。本日の議論全体を通じていろいろと有効な方法や考え方があったが、これだけ皆で努力しているにもかかわらず、まだまだ情報不足との印象が残った。これをすれば絶対大丈夫という方法や考えがなく、空港によって状況が異なり、関わりのある鳥も違うため、草丈をどの程度にしたら良いのかという重要な問題が生じている。そうした状況下では、現状をきちんと知るということが何よりも大切だと考える。そのためには空港関係者だけでなく、行政や研究者が一体となって取り組んで行く必要があり、問題点を明らかにするということがまず第一歩として重要だと考える。今後の課題として挙げられているような事柄、空港関係者や行政から挙げられたような疑問や意見のうち、重要な事柄については、検討委員会以外の場で多くの方と電子メール等で共有しながら議論することも必要と考える。スズメの問題や草丈の問題など今後注視していく中で、実験的な要素もあり、1年待つまでもなく、様々な疑問に答えていくことができれば我々研究者も幸いだと考える。
 協力体制・管理体制についても非常に重要であり、委員などの助言によって研究者の方からも協力を得られるようになったとのことであり、そのような機会をより積極的に利用しながら、より良い解決の道を探って行くことと考える。行政がいろいろな情報を集める中で、空港関係者の意見の集約だけではなく、それらを確認しながらきちんと把握するという状況を作っていくこともとても大事と考える。
 様々な課題が残されているが、一度大きな事故が起きれば大変なことになり、鳥と航空機との衝突に関してはついて回る。年間1500件前後の鳥衝突が起きているという状況は、決して軽いことではもちろんない。今後も関係各位の協力を得ながら、真剣に対応していく必要がある。」
との意見があった。

【資料1】 検討委員会名簿
【資料2】 鳥衝突発生状況の調査及び分析
【資料3】 国管理空港(東京国際空港)の取組
      AI技術を活用した鳥検知システムの導入(中部国際空港の取組)
【資料4】 現地対策研究会(帯広空港)
      現地対策研究会フォローアップ(富山空港)
【資料5】 鳥種特定調査結果の分析
【資料6】 鳥衝突防止計画ガイダンス改訂(問題鳥種の追加・鳥衝突報告のデータ確定手順)

お問い合わせ先

国土交通省航空局安全部安全政策課空港安全室横野・林田
電話 :03-5253-8111(内線49556・49553)

ページの先頭に戻る