前述のように、導入が想定されうる負荷削減方策は種々考えられるが、本検討では、技術的には現時点でも導入可能であり、負荷削減の程度も大きいと考えられる各種の方策を想定した。標準ケースとの対比を以下に示す。
なお、ここで想定した負荷削減方策についても、完全に導入するのは容易とはいえない。負荷削減を実現する上での課題等については、削減効果の検討結果と併せて3.2.2(12頁)に示す。また、今後の技術開発による新しい負荷削減方策の開発については、その開発の可能性は高いが、定量的推計が困難なため、今回は触れていない。
*1. RDF(Refused Derived Fuel):可燃ごみを固形化して製造する燃料
*2. 節水機器:節水型シャワーおよび節水型トイレを想定
*3. 節電機器:照明設備、空調、昇降機等に導入
*4. ハイブリッドバス:ガソリンと電気の両方を使用して走行する省エネルギー型バス
*5. 積みあわせ配送:貨物を一度集配所等に集めてから配送することで貨物車の積載率を上げる配送形態。配送効率の上昇に伴い省エネルギー等環境負荷低減が図れる。
図3.1 環境負荷削減システムの想定