単音調の電子音が流れ出すのと連動するように、モニターには何を表すのかは分からない幾何学模様が揺れ出すが、音も絵も中途半端に途切れてしまう。
データのない他の6つのファイルにもこのようなサウンドが入るのか、そしてこの幾何学模様は音とどんな関係があるのか、必然的な疑問と好奇心が急速に大きくなる。
1つのファイルを繰り返し再生しながら、ふと「HOME」というフォルダと、残る6つのサウンドファイルのことを思い出す。
自分の中で目の前の要素が漠然とした結びつきを持ち始め、それが自分を突き動かそうとするのを感じる。
「フレーズ1〜フレーズ7・・・Reload,please・・・!?
手がかりはないが、6つのファイルのサウンドデータが父の最後の仕事場、この街のどこかにあるような気がする。
そしてそれは父の遺作。
きっと、10年前のオープニングセレモニーの曲は完成していたんだ!」新都市の地図をダウンロードし、主人公は部屋を飛び出す。
オープニングシナリオ 前へ 4