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ライフスタイル・ストーリー(公務)

「持続可能性」を政策の根っこに据えて

環家の隣に住むのは松本さん一家。お父さんの建夫さんは○○省、お母さんの水子さんも△△省に勤務する官僚一家です。

庁舎は国会議事堂の周辺に立ち並んでいますが、国会議事堂と各庁舎は『水と緑と風の街道』で結ばれています。これは季節の日差しや風向きに配慮した歩行者専用道路と自転車道が並行した街道です。その間には高木落葉の街路樹が植えられ、歩道脇にはせせらぎも歩専道に沿ってさらさらと流れています。そして、官庁街の周囲に作られた公共交通システムや自動車道路とは、数箇所のポイントでつながっています。

また、二人がつとめる官庁の建物は、センサーでの窓の開閉、風を取り入れることでの温度調節、太陽光を部屋に取り入れることでの人工照明の最小限化など、省エネ型になっているだけでなく、屋上緑化によって周囲の気温調整の役割も担っています。また雨水利用や水循環にも配慮しています。さらに、バイオマス利用の小型コジェネレーションによる発電と廃熱利用など、時代の最先端の環境配慮型技術がモデル的に導入されています。

技術の進歩は早く、技術の評価も定まっていないことから、官庁街には技術評価センターが設置されており、導入済みの技術についても、つねに評価し、いい技術は日本のみならず世界に広めていく役割を担っています。

官庁街は徒歩と自転車の移動が基本ですが、二人は、まちまではトラム(路面電車)で、そこからは徒歩で役所まで通勤しています。

トラムの中で、二人のいつもの会話が始まります。

水子「昨日は帰りが遅かったけど、こんなことずいぶん久しぶりね。」
建夫「そうだなぁ。以前は各省協議やら国会待機やらで、残業もしょっちゅうだったけれど、最近は、『持続可能な社会を作るにはまず役人が率先して』ということで、どの省庁も環境への配慮を最優先するようになって、省エネ・省資源につながる残業ゼロ化は当たり前だからな。『持続可能な社会を作るにはまず役人が率先して』という訳だね。
水子「今の時代、環境はもとより、あらゆる政策の根っこに『環境』と『持続可能性』の視点を入れなくちゃ、だめなのよね。それに、夜遅くまで仕事をするのは、エネルギーを余計に使うだけじゃなくて、そもそも働く人間の『持続可能性』が損なわれると思うわ。
建夫「それに、情報公開やIT化が必要なところで効果的に進んだお陰で、対応に追われていた問い合わせ数もずいぶんも少なくなっんだ。その分、将来を見据えた政策作りに十分時間が取れるようになったことも大きいね。」
水子「そうそう。私たち自身がまず地域の市民だし、国民のために働くのが役人の使命だもの。建物だけでなく、働く人間が変わらないとね。」
建夫「ここで僕たちが市民農園で野菜を作ったり、地域活動にも参加したりすることができるようになって、地域のみんながどんなことを考え、何を望んでいるのか、よくわかるようになったしね。」
水子「あら、もう終点よ。」

それぞれの職場に向かって歩いていると、○○議員の姿がみえました。
建夫「あっ、○○議員。おはようございます。」
議員「あら、松本さん、お元気そうね。」
水子「議員もいつもお元気ですね。」
議員「それはそうよ。持続可能な社会づくりを公約に掲げている人間が、元気でなくてどうしますか。『隗より始めよ』よ。議員会館も国会議事堂も環境に十分配慮してつくられたから、使う人の健康にもとてもいいのよ。それに、女性議員が増えて、国会議事堂に託児室ができたでしょ。だから私も、来年は子供を産んで、育てながら議員活動をするつもりなのよ。」
水子「そういう議員の生き方が、みんなに元気を与えるんですよね。」
建夫「そうそう。次の世代を身近に感じられることが、50年先100年先の制度や政策を考えるのに、とても役立っていると思います。」
議員「そういう感覚を持った人が増えて、うれしいわ。」
建夫「世界に誇れる『持続可能な日本』の一員として、公務員もがんばらないと、ですね。
水子「モデル都市の住民としても、ね。」


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