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ライフスタイル・ストーリー(教育)

生きるための知恵を身に付ける学校

持続可能な社会に向けた環境学習は、原則週4時間が義務付けられていますが、みどりちゃんと大地君が通う学校では、各週ごとの時間は少なくして、春,夏,秋,冬の季節ごとに2週間程度集中的に体験型の学習を行うことになっています。この2週間は全て,生きるための知恵を学ぶ時間です。

これは、全ての生き物の命の源である水や大地や空気などの環境の大切さを学ぶだけでなく、将来世代も含め、地球上の全ての人が健康で心豊かに生きられる社会(持続可能な社会)をつくるために、今ある問題をどう解決すればいいのか、自分たちにできることはどんなことなのかを学び、実践していく力を身につけるための学びの時間です。
この学習を支えるために、地域の大人たちやコミュニティセンターの指導員などが代わる代わる学校に来て、生徒の質問に答えてくれる日もあります。

みどりちゃんの担任のエコノ先生が説明を始めました。

エコノ先生「今日から春の環境学習週間が始まります。それで、この2週間グループでやってみたいことを考えて、学習計画を作ってくださーい。」
みどり「どんなことでもいいんですか〜?」
先生「いいわよ。でも、いつも言っているように、環境のこと、みんなが幸せに暮らせる社会のことをしっかり考えてね。」
健太「じゃ、先生、ぼくは食べるのが大好きだから、食べ物のことを考えてもいいかな?」
拓海「ぼくは南アフリカから越してきたマンデラと仲良くなりたいから、マンデラの国のことを知りたいな。」
紫苑「私はおじいちゃんが大好きだから、おじいちゃんが幸せになる方法を考えてあげたい。」
みどり「私は、世界中の木のことを調べてみたい。だってさ、校庭の木よりもっと大きな木でターザンごっこができたら、すごいなぁ。きっと弟の大地は世界中の虫の事を知りたいっていうだろうな。」
友樹「ぼくは、音楽が好きなんだけど、音楽でみんなが幸せになれる社会って作れるかな?」
先生「みんないろんな意見があるわね!まず自分たちで調べて、どうしてもわからないことがあれば、おうちの方や、来週学校にきてくれる地域の人に質問してね!」
みんな「は〜い!」

数日後

先生「今日はエコ田商店のエコ田さんにきてもらいました。調べてみてわかったことや聞きたいことがあったら質問してみてください。」
健太「はーい!ぼくたちのグループでは、給食の材料がどこで取れるのか調べてみました。野菜とかは近くで取れたものだったけど、パンの原料の小麦はアメリカから輸入していることがわかりました。」
みどり「え〜〜〜、そんな遠くから?」
健太「パンだけじゃないんだ。例えば、牛乳だって、牛のえさはほとんど外国から輸入されているんだって。」
拓海「お母さんが、お豆腐やお味噌の原料になる大豆とかも、外国から輸入してるって言ってた。」
みどり「えっ!そんなに外国のものばかりなの?」
エコ田「そうなんだ。 外国から運んでくると輸送エネルギーがかかり、温暖化の原因になる二酸化炭素もたくさん排出される面もある。だから、地元の人がつくったものを食べれば、温暖化防止にもなるんだよ。」
拓海「知ってる! そういうの、地産地消って言うんだよね!」
エコ田「そうそう、地域でできたものを地域で消費するってことだね。このまちもひとつのモデルになるといいね。」
みどり「じゃ、となりの家の柿をとってたべるのも、地産地消?」
エコ田「もちろん、そうだけど、だまってとっちゃだめだよ。」
みどり「わたし、そんなことしないもん!!」
エコ田「ごめん、ごめん。でも食べ物は人間が生きていくのに絶対必要なものだからね。いつも関心を持っていて欲しいんだ。」
先生「それと、できれば、日本のことだけでなく、海外、特に途上国の人たちがどんなものを食べ、どんな暮らしをしているかっていうことも、調べて欲しいわ。」


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