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国会等の移転ホームページ

ニューズレター「新時代」 第2号(平成11年2月)

公聴会を開催しています

国会等移転審議会では、広く国民の方々の意見をお伺いし、今後の審議・とりまとめに反映させるとともに、国民的な議論の盛り上げに資することを目的として、全国9ヶ所で、審議会委員・専門委員が参加して公聴会を開催することとしています。

大阪・名古屋で公聴会が開催されました

既に1月26日には大阪で、また、2月1日には名古屋で、それぞれ第1回、第2回の公聴会が開催され、両会場とも200名を上回る方々が参加しました。
この公聴会では、抽選により選ばれた8名の方から、賛否を含め幅広い意見が発表されるとともに、他の参加者からも、自由記入で御意見・御感想を寄せていただきました。
公聴会の模様は、ホームページでも紹介しておりますので、是非ご覧ください。

今後の開催予定と参加方法

宮城県仙台市宮城野区榴岡1-2-45 宮城第一ホテル
平成11年4月14日(水曜日)14時〜16時

広島県広島市東区光町1-15 広島ガーデンパレス
平成11年4月26日(月曜日)14時〜16時

公聴会の日程
大阪 名古屋 東京 福岡 仙台 広島 札幌 高松 金沢
1月26日
(火曜日)
2月1日
(月曜日)
2月26日
(金曜日)
3月18日
(木曜日)
4月14日
(水曜日)
4月26日
(月曜日)
5月17日
(月曜日)
5月27日
(木曜日)
6月18日
(金曜日)

(いずれも14時〜16時。5月以降の詳細は追ってお知らせします。)

  • 参加希望者は、郵送又はファックスで、郵便番号、住所、氏名、年齢、電話番号、希望会場を明記し、次の日までにご応募ください。(送付先は末尾参照)
    〔仙台会場〕平成11年3月15日(月曜日)まで
    〔広島会場〕平成11年3月26日(金曜日)まで
  • 希望者多数の場合は、抽選のうえ入場券をお送りします。(ご希望に沿えなくなった方にも、ご連絡します。)
  • なお、当日発言を希望される方は、「発言希望」と明記の上、発言要旨もあわせて書き添えて下さい。
    (発言時間は1人8分程度の予定です。発言希望者が多数の際は、抽選によりあらかじめ選定させてい ただきます。選定の結果は全ての方にご連絡します。)

国会等移転審議会の最近の審議状況

現在、審議会では、国会等の移転先候補地の選定に向け、地形、景観、水供給、地震・災害など多くの分野についての調査・検討を進めています。
ここでは、最近審議が行われた3つのテーマについて、その概要をお知らせします。

(1)東京一極集中是正の効果に係る検討

移転が東京一極集中に与える影響を、全国の企業約10,000社を対象とするアンケートの結果から分析したところ、

  • 首都機能を移転しても、東京の経済的な魅力はそれほど変化しない
  • 移転が日本経済にプラスになると考える企業が多い〔下図〕
  • 新都市に本社や営業拠点を移転する企業は少ない

などの結果が得られました。

<首都機能移転が日本経済に与える影響>

グラフ:移転のための投資が内需拡大の契機となる(そう思う:74.3%、わからない:15.7%、そう思わない・あまりそう思わない:10.1%)。地方経済の自立性が増し地方経済が発展する(そう思う:57.2%、わからない:26.7%、そう思わない・あまりそう思わない:16.1%)。企業の自由な事業展開等新たな経済発展の契機となる(そう思う:53.8%、わからない:27.2%、そう思わない・あまりそう思わない:18.9%)。経済の実体と乖離した政策決定等、不都合が生じる(そう思う:7.5%、わからない:34.1%、そう思わない・あまりそう思わない:58.4%)。実体に乖離した政策決定がなされる等、地方にマイナス作用(そう思う:3.8%、わからない:28.7%、そう思わない・あまりそう思わない:67.5%)。東京は衰退し、日本経済全体としてもマイナス作用(そう思う:7.2%、わからない:23.1%、そう思わない・あまりそう思わない:69.8%)。

また、移転に伴う東京圏のおおよその人口変化を把握するため、参考として試算したところ、東京圏の人口は、首都機能移転開始10年後には、国家公務員等のほかにも東京圏からの流出があることなどにより、移転を行わなかった場合に比べて数十万人程度少なくなることがわかりました。

(2)情報ネットワークに係る検討

新都市が機能する時代は、「ネットジェネレーション」(幼児期から情報ネットワークを体験している世代)が中心となりますが、その情報行動は、パソコンの前で情報を受動的に得るだけでなく、得られた情報の確認や新たな知的刺激を求めて、人と会う、街中に出ていくなど実際の行動を伴う能動的なものになると考えられます(ネットワーク+フットワーク→「ネフットワーク」型)。
このため、21世紀型の情報都市となる移転先は、こうした行動欲求を満たしうる都市集積を備えた母都市や中核都市が近くに存在しており、しかし一方で、既存都市のインフラ等により束縛を受けない距離感のある地域に立地することが望ましいといえます。

ジェネレーションの定義
  定義 内容 備考
Print Generation テレビ登場以前の世代 概ね1959年生れ以前 TV放送開始
TV Generation 幼児期よりテレビを体験している世代 概ね1960〜1984年生れ 皇太子妃御成婚(1959)
東京五輪(1964)
Net Generation 幼児期よりネットワークを体験している世代 デジタル世代(1985年生れ〜)
ファミコンなどに慣れ親しんでる世代

モバイル世代(1990年生れ〜)
ポケベル/携帯電話文化に慣れ親しんでいる世代

インターネット世代(1995年生れ〜)
本格的なNet Generation
ウエアラブル・コンピューティング時代
ファミコン普及(1985)


ポケベルの普及(1990〜1992)
携帯電話/PHSの普及(1995)

“インターネット元年”(1995)
(3)地形の良好性に係る検討

審議会が設定した調査対象地域(北東地域、東海地域、三重・畿央地域)を1キロ四方に細かく区分し、その区画ごとに、地形面での状況を5段階で評価しました。
評価は、図のように3つの観点から行われましたが、その結果、地形面だけから見て良好といえる土地は、いずれの地域でも少なからず存在していることが確認されました。
今後は、環境、自然災害など他の分野と合わせた地域間の相対評価が課題となります。

地形の良好性。造成の容易性(例:地形の急峻なところは不適)地形に起因する災害への安全性(例:軟弱地盤や風化岩盤は危険)地形に起因する快適性(例:高燥で日照の良いところかどうか)

国会、政府における最近の主な動向

<国会関連>

平成11年1月12〜13日
参議院・国会等の移転に関する特別委員会による委員派遣(畿央地域・静岡県)

<政府関連>

平成11年1月18日 第12回国会等移転審議会調査部会
平成11年1月20日 第15回国会等移転審議会
平成11年1月26日 第1回国会等移転審議会公聴会(大阪)
平成11年2月1日 第2回国会等移転審議会公聴会(名古屋)

トピックス

新都市のイメージ図が公表されました!

このたび、国会等移転審議会は、国会等の移転先となる新都市のイメージ図を公表しました。
これは、広く国民に首都機能移転についての理解と関心を持っていただけるよう、新都市の鳥瞰図やそこで営まれる都市活動のイメージを、CG(コンピュータグラフィックス)を活用して多彩に描いたものです。

そこでは、

  • 「開かれた政治・行政」
  • 「にぎわいと文化の香り」
  • 「優しさに満ちたコミュニティ」
  • 「自然環境との共生」

を新都市の基本コンセプトとして、国内外のモデルとなりうる21世紀型の新しい都市像やライフスタイルを描いています。

新しい国会のイメージ画像

公表したイメージ図は、多くの国民や専門家の方々の御意見も参考にしながら作成したものです。今回の公表を機に、さらに多くの御意見をお待ちしております。
なお、イメージ図については、インターネットのホームページ(末尾を参照)で紹介しておりますので、是非ご覧下さい。

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