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ニューズレター「新時代」 第25号(平成13年11月)

国会の動き

衆議院

10月25日(木曜日)に衆議院国会等の移転に関する特別委員会(永井英慈委員長)が開催されました。当日は、同委員会のホームページ等に意見を寄せた次の方々が参考人として招致され、意見陳述及び質疑応答が行われました。

上田雅治氏(技術士)、大友浩司氏(会社員)、界外年応氏(自営業)、
鈴木伸佳氏(地方公務員)、田嶋 進氏(地方公務員)、西尾小作氏(元国家公務員)、
野村光司氏(行政評論家)、村山 格氏(会社員) ((注)記載順序は当日の発言順です。)

また、意見応募者の方のうち、委員会当日都合により出席できない掛井 正氏(会社員)について、10月20日(土曜日)に永井委員長出席の下、国会等の移転に関する意見交換会が開催され、同氏の意見陳述及び質疑応答が行われました。

参考人各氏からは、例えば、次のような意見が述べられました。

  • 我が国の新都は「ニューミレニアム首都」として、国民国家のパラダイムを転換し、社会経済システムの構造改革を牽引していく極となり、アジア太平洋文明モデルの構築を先導する極となることが必要である。
  • これ以上国の借金を増やしてほしくないこと、日本の国際競争力の低下を食い止めるには東京を強化すべきであること、通勤ラッシュ・地価高騰・交通渋滞等は苦痛であるがそれ以上に集中のメリットを享受していることの3つの理由から、首都機能移転には反対である。
  • 日本が今日の「飽和状態」から脱却するには、国民の意識改革や経済構造改革が必要であり、そのために首都機能移転を行うべきである。騒がしい都会より自然と共生する新都市でじっくりと日本のことを考えてもらいたい。
  • 大規模災害の脆弱性克服の観点から首都機能移転は急務である。数十年をかけて段階的に移転するためその間は重都構造となること、重要な場面では依然としてフェイス・トゥ・フェイスによる連携が不可欠であることから、東京と密接な連携を図れることが重要である。
  • 移転論議の中では国政改革の議論が不十分である。国会等を地域的に移転する前に、まず明治以来の権力の一極集中を是正し、機能面での分散を図るべき。

なお、意見陳述ならびに質疑応答の詳細については、インターネットホームページ国会会議録検索システム(http://kokkai.ndl.go.jp/)をご覧下さい。また、意見陳述の詳細は、衆議院国会等の移転に関する特別委員会ホームページ(http://www.shu-kokkaiiten.go.jp/index2.html)でもご覧頂けます。

インターネット博覧会(首都機能移転パビリオン)のご紹介

http://www.inpaku.go.jp/

国土交通省国土計画局首都機能移転企画課はインターネット博覧会に首都機能移転パビリオンを出展しています。閉会まで約1ヶ月となりましたので、現在までの出展内容を一部ご紹介します。

1.バーチャル首都機能都市づくり

【企画のご紹介】国土庁が平成11年度に企画した首都機能都市のCG(コンピュータグラフィック)の中から数場面を取り上げ、その場面の画像に対するご意見をインターネット上で募集しました。さらに、当パビリオン管理者が、みなさまから頂いたご意見を取り入れた画像をテーマ毎にそれぞれ5案作成してご紹介するとともに投票を行っていただきました。それぞれのテーマ毎に選ばれた画像は、以下のとおりです。

[トランジットモール(一般車両の通行を禁止し、バスや路面電車などの公共交通機関と歩行者の通行だけを許す市街地です。)]

[住宅地区]

[LRT(環境等に配慮した人にやさしい市電のような乗り物です。)]


[人工湖畔]

[官庁街]

[国会前広場]


[大使館街]

[屋台街]


11月の上旬より、今までみなさまから頂いたご意見等をもとに構築したバーチャル首都機能都市の様々な場面を音声と動画等により公開しています。こちらも併せてご覧ください。

2.インパク首都機能都市像コンテスト

【企画のご紹介】今までの首都機能都市の様々なイメージ図にとらわれることなく、自由に都市像を描いていただき、その画像をパビリオン内で紹介し、さらにインターネットで人気投票を行っていただきました。小中学生の部と一般の部でそれぞれ募集したところ、最終的に596点の作品の応募がありました。それぞれ各月の投票により月間優秀作品に選ばれた画像は、次のとおりです。

[一般の部]

空中都市
上野 光氏

歴史と文化を象徴した国会議事堂
櫨田吉造氏

日本の原風景の中に建つ首相官邸
櫨田吉造氏


水の町
石川 貴男氏

自然生態系と共生する都市
櫨田吉造氏

「48番目の県」
市川 晋氏

自然のある都市
花岡 澄明氏

樹に帰る国
藤谷 昌宏氏


ハイパー首都
ハイパービルディング研究会

近未来都市型マンション
STUDIO-RUN(すたじお−らん)

蝶型都市(エコロジー都市)
大塚 彰氏


[小中学校の部]

僕の夢見る国会議事堂
市村和士さん

わたしの夢の新首都
加藤誠子さん

世界の人々が自由に行き来し、参加できる"国際新都市"
中藏貴彦さん

自然と人との国際広場
掛川詩織さん

未来都市
上窪章太さん


自然がいっぱいの都市
池田瑞季さん

緑がいっぱい
立石文音さん

城北小学校3年
外島真妃さん

城西小学校5年
高橋仁さん

大森小学校2年
熊坂駿さん


桜の聖母学院小学校1年
小林萌さん

桜の聖母学院小学校2年
柴田春花さん

原町第三小学校1年
緒方早都子さん

高平小学校3年
玉木章吾さん

鏡石第一小学校3年
柏原奈苗さん


11月1日より30日まで、今までの月間優秀作品を集めて、再度人気投票を行い、最優秀作品を決定する予定です。最もすばらしいと思われる作品に是非投票してください。

インターネット博覧会は12月31日に閉会しますが、一部については引き続き国土交通省ホームページに掲載いたしますので、こちらもご覧ください。
http://www.mlit.go.jp/kokudokeikaku/iten/index.html

トピックス

いろいろなところで首都機能移転の勉強が行われています

愛知県岡崎市矢作北中学校2年
10月16日、愛知県岡崎市矢作北中学校2年9組の社会科の授業の一環として、国土交通省首都機能移転課職員がお伺いし、首都機能移転についての講演をさせていただきました。生徒のみなさまからは、財政や環境への影響などに関する質問が活発に行われるなど、一人一人が移転の是非について真剣に考えている様子が伺えました。

最近の首都機能移転に関する各地域の主な動き
  • 10月14、20日
    栃木県国会等移転促進県民会議が国会等移転「那須地域」見学会を開催
  • 10月26日
    東京都が「首都移転の再検証について」を発表
  • 10月27、28日
    福島県、福島県首都機能移転促進県民会議が「森にしずむ都市」体験ツアーを開催
  • 11月3日
    東京都が首都移転反対ラッピングバスの運行を開始
  • 11月6日
    首都機能移転を考える会議実行委員会(岐阜県等)が首都機能移転を考える会議を開催
  • 11月9日
    西那須野経友会が国会等移転シンポジウムを開催
  • 11月16日
    岐阜東濃地域首都機能誘致促進期成同盟会、保全区域指定調査部会が首都機能移転と自然環境保全に関する懇話会を開催
首都機能移転 豆講座「ゼロエミッション都市」

ゼロエミッションとは、都市活動による環境負荷(廃棄物など)を「ゼロにする」ことを目指すものです。首都機能移転により誕生する「新都市」では、都市の配置を工夫したり、先進の技術を導入して、その環境負荷を限りなくゼロに近づけます。そして、国内外に積極的に情報を発信することで、様々な地域におけるゼロエミッションの実現にも貢献します。ゼロエミッション都市の創造に向けて、次の「3つの視点」で取り組みます。

(1)「クラスター型コンパクトシティ」の実現(ぶどうの房状に小都市を配置)
(2)「先進モデルシティ」の実現(ゴミの共同回収システム等最先端の環境負荷システムを導入)
(3)「ゼロエミネットワーク拠点」の整備 (ゼロエミッションへの取組を広く波及させるための拠点を整備)

詳細はhttp://www.mlit.go.jp/kokudokeikaku/iten/information/index.htmlをご覧下さい。

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