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オーストラリアの首都機能移転

オーストラリアでは、1901年に連邦制国家が成立し、英国からの独立を果たしました。新たな連邦制国家の首都の位置については、シドニーとするかメルボルンとするかで論争がありましたが、1908年の両都市のほぼ中間に位置するキャンベラに新たな首都を建設することが決まりました。1927年には、臨時首都・メルボルンに置かれていた連邦議会が、キャンベラに移転しました。

オーストラリアの地図(キャンベラ、シドニー、メルボルンの位置)

[オーストラリアの概要]
政治行政システム:立憲君主制
人口: 1,926万人(2000年推定)
面積: 768.7万km2

[首都機能移転の経緯]
1901年 連邦制国家成立
1908年 連邦首都としてキャンベラを選定(首都所在地法)
1913年 連邦首都建設事業開始
1927年 連邦議会がメルボルン(臨時首都)からキャンベラへ移転
1960〜 各省庁の移転完了
80年代


写真1 緑豊かなキャンベラの住宅街

写真2 連邦議会議事堂


[首都機能移転の目的]
オーストラリアでは、連邦制国家の成立にあわせて、国家としての一体性を強化するための象徴的な事業として、キャンベラの建設が位置づけられています。

図1 キャンベラの土地利用計画図

図2 キャンベラ中心部に立地する首都機能と主な都市施設

[キャンベラの概要]
人口:31.0万人(1999年)
面積:2,359km2

[キャンベラの評価]
キャンベラの都市環境については、例えば、次のような点が評価されています。
・計画的に整備された都市であり、美しい環境が整備されていること
・都心の近郊に大規模で良質な住宅を比較的廉価で得ることができること
・アウトドア型のレジャー・レクリエーション環境が整備されていること
・住民の教育水準、生活水準が高いこと

[キャンベラの街づくり]
キャンベラの街づくりでは、オーストラリアという国家の”顔づくり”が計画の理念とされています。
キャンベラの市街地は7つのクラスターによって構成され、その間を緑地や丘陵地で隔てることで市街地相互の連担をさけ、緑あふれる都市を実現しています(図1参照)。
このうち、バーレー・グリフィン湖の南側に位置するサウス・キャンベラ地区には、連邦議会議事堂、主な連邦政府庁舎や大使館、最高裁判所などの立法・行政・司法機関が立地しているほか、国立美術館や国立図書館などの文化施設が立地しています。また、湖の北側のノース・キャンベラ地区には、オーストラリア国立大学などの高等教育機関・研究機関や、コンベンション・センター、シアター・センターなどの文化・交流系施設、商業・金融機能などが立地しています(図2参照)。

写真3 オーストラリア国立大学

写真4 バーレー・グリフィン湖


写真5 連邦議会議事堂周辺の全景

写真6 大使館街(中国大使館<写真奥>と国際ホテル<写真手前>)


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