地域連携軸とは

 

 

「21世紀の国土のグランドデザイン」における位置付け

「地域連携軸の展開」は、「21世紀の国土のグランドデザイン」に示されている4つの戦略の1つです。

     地域連携軸とは、一極一軸型の国土構造を4つの国土軸(北東国土軸、日本海国土軸、太平洋新国土軸、西日本国土軸)からなる多軸型へと転換する端緒を開くため、国土政策上の戦略として、形成し、全国土に展開するものであり、

    複数の都市等地域がそれぞれの個性と主体性を維持、確立しつつ、共通の目的意識を持って地域の資源、機能、基盤を相互に活用・共有化し、補完的・協調的活動を行うという「地域連携」の取組を、交通、情報通信基盤の下で広域的に進める。

    そしてこのことを通じて、相互の役割分担の下で多様な高次機能の充実を図り、東京を頂点とする「中枢」とそれへの「依存」という関係にある都市間の階層構造を、「自立」と「相互補完」に基づくことにより水平的なネットワーク構造へと転換することを目指す。

というねらいをもつ取組みや政策が行われるための広域的な空間のまとまりを指します。

 

「21世紀の国土のグランドデザイン」

「『21世紀の国土のグランドデザイン』」戦略推進指針

 

地域連携軸のねらい

    都市圏間の連携で地域の高次機能を充実し、相互利用

    全国土で高次機能を利用できる環境の実現

    選択可能性の高い暮らしの実現と新しい価値の創出

 

地域連携軸の目指すべき姿

    比較的小規模の地方都市圏間の連携、大都市周辺地域における環状ないし放射状方向等の連携、地方の中枢拠点都市圏形成に向けての比較的規模の大きい都市圏等の連携を推進

    上記の比較的近接した都市圏等からなる地域連携軸が複数連なって国土を一部縦貫あるいは横断する骨幹的連携軸を形成。こうした地域連携軸は長期的には国土軸の形成に寄与、あるいは複数の国土軸を相互に補完、連携

 

施策立案の視点

    機能分担の明確化と地域の資源や基盤の有効活用のためのプランづくり

    民間主体の参加と連携

    単一の地方公共団体での「フルセット主義」からの脱却

 

地域の取り組む施策例

1.民間主体が中心となった連携が望まれる分野

    企業が専門的な能力を有する他地域の人材、企業との連携により市場ニーズにあった製品等を開発

    観光資源・施設ネットワーク化による広域観光ルートの形成

2.民間主体中心の連携と行政による環境整備が望まれる分野

    地域間の役割分担の下で空港等の交通拠点やそれらを連絡する道路の効率的整備と有効活用

    歴史遺産や自然環境の広域的な保全・管理やネットワーク化

3.行政が地域連携の主体としての役割を担うとともに民間主体の活動を誘導すべき分野

    大学等の教育機関、社会教育施設、民間教育事業者の広域的連携による遠隔講座の実施など、高度かつ多様な生涯教育サービスの提供

    複数の医療機関の広域的連携と役割分担による高度医療サービスの提供

4.行政による機能分担と相互補完に基づく公共施設等の高質化と有効活用

    複数の地方公共団体間での質の高い公共施設等の共同整備、分担整備

 

 

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