国が直面するリスクと
構造的な変化

  • 地域の持続性、安全・安心を脅かすリスクの高まり

    地域の持続性、安全・安心を
    脅かすリスクの高まり

    • 少子高齢化による未曽有の人口減少、少子高齢化による地方の危機

    • 巨大災害リスクの切迫(水災害の激甚化・頻発化、巨大地震・津波、火山噴火、雪害等)

    • 気候危機の深刻化や、絶滅リスクの増加による生物多様性の損失

  • コロナ禍を経た暮らし方・働き方の変化

    コロナ禍を経た暮らし方・
    働き方の変化

    • テレワークの普及による転職なき移住など、場所に縛られない暮らし方・働き方が進展

    • 新たな地方・田園回帰の動きによる、「地方暮らし」の魅力・価値の醸成

    • 地方移住への関心の高まり

  • 激動する世界の中での日本の立ち位置の変化

    激動する世界の中での
    日本の立ち位置の変化

    • DX*1、GX*2など激化する国際競争の中での競争力の低下

    • エネルギー・食料の海外依存リスクの高まり

    • 東アジア情勢など安全保障上の課題の深刻化

*1 DX=デジタルトランスフォーメーション。IT・デジタル技術の活用により、企業のビジネスや社会全体に変革をもたらす取り組み

*2 GX=グリーントランスフォーメーション。化石燃料をできるだけ使わず、クリーンなエネルギーを活用していくための変革やその実現に向けた活動を指す

これらの課題を乗り越え、
豊かな国土を次世代に引き継ぐために
令和初の新たな国土の将来ビジョンを
策定しました。

目指す国土の姿
「新時代に地域力をつなぐ国土」
~列島を支える新たな地域マネジメントの構築~

「地域課題を克服する守りの力」 ×
「地域の魅力を高め人々を
惹きつける攻めの力」で
国土全体にわたり地域力をつなぎ合わせ、
未来 へとつなげる

国土構造の基本構想 「シームレスな拠点連結型国土」

人口や諸機能を国土全体に分散させ、東京一極集中を是正。
人と人、地域と地域が、質の高い交通やデジタルネットワークで
シームレスにつながり合う国土構造を構築することで、
国土の多様性・包摂性・持続性・強靭性を向上させます。

日本海側 + 太平洋側 二面活用 内陸部を含めた全国の連結強化 日本中央回廊の形成 リニア開業等による時間距離短縮
                                            の効果を全国に波及
地域力の結集し、
目指す国土の形成を通じて
  • 活力ある国土づくり~地域への誇りと愛着に根差した
    地域価値の向上~
  • 安全・安心な国土づくり~災害等に屈しない
    しなやかで強い国土~
  • 個性豊かな国土づくり~森の国、海の国、文化の国~
地方への人の流れの
創出・拡大

国土刷新に向けた
重点テーマ


01 どこでも便利で快適に暮らせる
「地域生活圏」の形成

分野の垣根を超えた、市町村界にとらわれないつながり、官民パートナーシップによる地域経営と、デジタルの徹底活用によるリアル空間の質的向上により、地方に根付く豊かな文化・自然と、都市の利便性を融合した、どこでも安心・便利に暮らせるまちづくりを目指します。

どこでも便利で快適に暮らせる「地域生活圏」の形成

取り組み事例

「地域生活圏」の事例紹介(香川県三豊市)


02 持続可能な産業の構造転換

持続可能な産業の構造転換

半導体や蓄電池、データセンター、洋上風力発電などの成長産業の、地域の特徴を活かした全国的な分散立地を促進します。また、GXや巨大災害リスクを見据え、既存コンビナート等の基幹産業拠点を強化・再生。次世代へ続く産業の発展を導きます。

持続可能な産業の構造転換

03 グリーン国土の創造

グリーン国土の創造

2030年までに国土の30%以上を自然環境エリアとして保全する「30by30」を目標に、森・里・まち・川・海がつながり合う広域的な生態系ネットワークを形成。さらに地域の脱炭素化に向けたまちづくりなどを進め、カーボンニュートラル社会の実現を目指します。

グリーン国土の創造

04 人口減少下の国土利用・管理

人口減少下の国土利用・管理

人口減少に伴う管理者不在の土地・家屋への対策、産業集積・安全保障の観点から見た土地の利用・管理方法の見直し、地域全体で取り組む水害対策「流域治水」の推進など、誰もが安心・安全に暮らすための国土利用・管理を一歩前へと進めます。

人口減少下の国土利用・管理