下水道

平成29年度下水道応用研究で実施する研究テーマを決定

 国土交通省では、大学等によるラボレベルの研究を終え、企業等による応用化に向けた開発段階にある研究に対し、技術の発展に向けた支援を目的として、本年度より「下水道応用研究」を創設しました。
 平成29年5月31日に公募を開始し、応募のあった研究テーマについて有識者等からなる「下水道応用研究評価委員会」による厳正な採択審査を行った結果、以下の研究テーマを採択することに決定しました。
 

【採択する研究テーマ】

【採択する研究テーマ】
(1)既存施設を活用した分流式・合流式下水道における効率的な雨天時下水処理システムの開発
共同研究体:(一財)造水促進センター・京都大学・北九州市立大学・(株)フソウ・日本水工設計(株)
概要:雨天時に増大する汚水を効率的に処理するためにICT技術を流入量予測や水処理の運転制御に活用し、雨天時活性汚泥法や大孔径膜等を組合せた、低コストで効率的な高級処理システムの開発を目指す。
 
(2)流入下水中の病原ウイルス観測による総合的感染症流行防止対策の確立
共同研究体:東北大学・山形大学・仙台市・(株)日水コン
概要:地域社会における感染症の流行を未然に検知・防止するために、流入下水中病原ウイルスのモニタリングによる監視システムを実証し、感染症に対してより安全で安心な社会作りを目指す。
 
(3)光ファイバー温度センサーを活用した雨天時浸入水調査の応用研究
共同研究体:日本水工設計(株)・ペンタフ(株)・(有)ワイケー技研
概要:「圧力水位センサー」と「光ファイバー温度センサー」を用いて、雨天時浸入水の浸入箇所を特定するとともに、浸入水量を精度よく時系列的に把握するための調査技術の実用化に向けた研究開発を行う。
 
(4)炭化・温水抽出による新たなリン回収技術の開発に関する研究
共同研究体:(株)三佳・(株)ケントム・(株)日水コン・滋賀県
概要:下水汚泥を高温で炭化し、下水汚泥中のリンを水溶性に改質することで、温水でのリン回収を可能とする技術について応用研究を実施し、リン回収率の向上及び低コスト化を図る。
 
(5)きのこ生産を核とした下水道資源のカスケード利用システムの構築
共同研究体:鹿児島工業高等専門学校・(株)日水コン・大成建設(株)・霧島市
概要:下水汚泥由来肥料の販路拡大に向け、下水汚泥を用いた食用きのこの量産化技術ならびに廃菌床等の多様な農業利用技術の開発を行い、社会実装に向けた検討を行う。
 

お問い合わせ先

国土交通省 水管理・国土保全局 下水道部 下水道企画課 課長補佐安田
電話 :03-5253-8111(内線34172)
直通 :03-5253-8427
ファックス :03-5253-1596
国土交通省 水管理・国土保全局 下水道部 下水道企画課 環境技術係長河本
電話 :03-5253-8111(内線34134)
直通 :03-5253-8427
ファックス :03-5253-1596

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