
国土交通省は、令和4年2月9日、Web形式にてインドネシア共和国公共事業住宅省および地方政府の職員を対象として、「下水道分野における技術セミナー」を開催しましたので、概要をお知らせします。
本セミナーは、平成25年9月に国土交通省とインドネシア共和国公共事業住宅省の間で締結された「社会資本整備に関する協力覚書」に基づき、両省の協力のもと、本邦下水道技術の紹介や理解の促進を目的として実施しました。 |
【下水道分野における技術セミナー】
(1)日程等:令和4 年2 月9 日(水)15:15~18:00(日本時間) Web 形式
(2)主催 :インドネシア共和国公共事業住宅省・国土交通省
(3)参加者:約70名(インドネシア側:35名)
<インドネシア側>公共事業住宅省、ジャカルタ特別州
<日本側>国土交通省、在インドネシア日本大使館、GCUS東南アジア委員会、日本下水道事業団、JICA、川崎市、横浜市、大阪市、北九州市、福岡市
(4)プログラム:別紙のとおり
(5)結果概要
・インドンネシアJICA田中専門家からは、日本の下水汚泥処理の経験と留意点について紹介がありました。
・日本下水道事業団国際戦略室岩崎室長からは、ジャカルタ下水整備事業にも採用されている膜分離活性汚泥法(MBR)や最新の省エネ
技術による汚水処理及び浸水対策などについて紹介しました。
・GCUS東南アジア委員会からは、日本大学大森田教授より、ベトナムでの推進工法基準化の有効事例や今後のインドネシアを含む東南
アジアでの活動について紹介がありました。
また、日水コン姉崎氏よりインドネシア国側から要望のあった日本の小口径推進工法と推進工法の安全管理についての紹介をしました。
・インドネシア国側からは、下水汚泥の性状に基づく有効利用のあり方や日本の汚水処理の経緯及び、推進工法に関連した準備調査など
について質疑が多数寄せられました。
・また、ジャカルタ特別州ネルソン排水管理部長より、ジャカルタ下水道開発プロジェクトでは14のゾーンに分けた大規模な基本計画におい
て開発を進めており、本セミナーは、そのプロジェクト準備に役立つとの発言がありました。
・公共事業住宅省プラセトヨ局長より、ODA案件であるジャカルタおよびバリ島での下水道整備事業への支援について、お礼が述べられま
した。
また、本セミナーで紹介のあった具体的な技術は、インドネシアに必要とされるものであり、安全で持続可能な発展を国内全土で広げて行
きたいいう期待が述べられました。
・国土交通省植松下水道部長からは、今年度から新たに派遣したJICA専門家と共にインドネシア共和国のさらなる下水道の発展に向け
て、積極的に協力していくことを伝えました。

技術セミナーの様子