平成29年2月に国土交通省国土交通副大臣とカンボジア王国公共事業運輸省長官の間で締結された、日本国土交通省及びカンボジア王国公共事業運輸省の間の協力覚書に基づき、令和4年3月4日に両省の協力のもと、本邦下水道技術の紹介や理解の促進を目的として、両国の中央政府関係者などが参加する、日本・カンボジア下水道技術セミナーをオンライン形式で開催しました |
【下水道分野における技術セミナー】
(1)日程等:2022年3月4日(金)16:00-19:05(日本時間) Web形式
(2)主催 :カンボジア王国公共事業運輸省、国土交通省
(3)参加者:約100名(カンボジア側:約50名)
<カンボジア側>公共事業運輸省、地方州公共事業運輸局、公共事業運輸大学
<日本側>国土交通省、在カンボジア日本大使館、滋賀県、北九州市、大阪市、日本下水道事業団、JICA、GCUS会員
(4)プログラム:別紙のとおり
(5)結果概要
・カンボジア下水道総局サムランディ・ナモ総局長からは、カンボジアにおける下水道整備の現状について説明があり、下水道普及率が低いことおよび、下水処理場を整備しても個別接続がなかなか
進まないなど使用料収入に関する課題について述べられました。
・日本企業からは、2点DO制御やPTF法等の省エネ型の水処理施設および、浸水対策ポンプや衛星データを活用したリアルタイム浸水予測システムについて紹介するとともに、推進工法については、
ベトナムへの技術移転の事例紹介を含めて説明しました。
・カンボジア側からは、推進工法における障害物への対応や下水の排水路にゴミのつまりへの対応などについて質疑が多数寄せられました。
・最後に、公共事業運輸省ボン・ピシット副長官より、カンボジアは、2030年までに10カ所以上の下水処理場の建設を目指しており、今後も、日本の高い技術や製品をカンボジアに導入していきたいことが
述べられました。また、今後ともこのような両国の協力を継続することや、カンボジアの発展への貢献
を期待していることが伝えられました。
・国土交通省 植松下水道部長からは、今後もカンボジアでの下水道の課題や取り組みについて我が国としても積極的に協力していくことを伝えました。

当日のWEBセミナーの様子