国土交通省は、令和4年3月1日、ハイブリッド形式にてベトナム国建設省および地方政府の職員を対象として、「下水道技術海外実証事業」を開催しましたので、概要をお知らせします。
本事業は、令和2年度下水道技術海外実証事業(WOW TO JAPANプロジェクト)に採択技術である「ポンプゲート設備に適用される全速全水位型横軸水中ポンプに係る実証事業」について、我が国技術に対する現地関係者の理解醸成を図り、当該技術の普及を促進するため、現地での実証試験を行うとともに普及活動を目的として、セミナーおよび実証試験を日本とベトナムの2会場においてハイブリッド形式で開催しました。 |
【下水道海外実証事業(WOW TO JAPANプロジェクト)】
(1)日程等 令和4年3月1日(火)11:00~16:10(日本時間) ハイブリッド形式
(2)主 催 ベトナム国建設省 日本国国土交通省
(3)受託者 株式会社石垣 日本テクノ株式会社 日本下水道事業団
(4)共催 ベトナム国ゲアン省 ビン市
(5)開催方法 オンライン(英越語逐次通訳)
(6)使用言語 英語
(7)発表資料 ベトナム側:ベトナム語 日本側:英語
(8)ベトナム側参加者74名(会場40名・オンライン34名)
<ベトナム側>建設省、ゲアン省、ビン市、ハイフォン市、キエンザン省、ドンタップ省、クアンニン省、ハイズン省、ビンズン省、ニントゥアン省
日本側参加者50名(会場10名・オンライン40名)
<日本側>国土交通省、JICA、川崎市、大阪市、日本下水道事業団
(9)プログラム 別紙のとおり
(10)結果概要
午前は技術セミナー、午後は実証試験の見学を行いました。
・JICA専門家より、日本の浸水対策の政策について説明を行いました。
・受託企業から、本技術に関する有効性や本技術をビン市に被害地域に適用したケーススタディや成果物の説明、日本の下水道分野における浸水対策
技術について発表しました。
・ベトナム国側からは、近年、浸水被害が頻発していることから、熱心な質疑が多数寄せられました。
・セミナー後、実証試験サイトに移動して、水路に設置した全速全水位型横軸水中ポンプを運転し、吸込側の水位に応じて、ポンプがスムーズに運転状態を切り替えながら運転を継続する様子を見学しま
した。
・ベトナム国建設省技術インフラ局マイフォン局長からは、日本の浸水対策に関する技術と経験からベトナム人技術者の研修活動の拡大に期待を寄せていることと今後も国土交通省と密に連携し、JICAや
本邦企業等の協力のもと、ベトナム国の浸水対策を推進していきたい旨の発言がありました。
・国土交通省水管理・国土保全局下水道部長植松からは、ベトナム国の浸水被害の改善に対しても積極的に協力していくことを伝えました。
ベトナム側の会場の様子 ベトナム側の会場の様子
実証試験の様子 実証試験の様子
日本側の会場の様子 日本側の会場の様子