平成17年度観光の状況
第6章 観光産業の育成・高度化
第4節 教育関連機関等における人材育成の強化
1 高等教育機関における人材育成
(1) 観光関連学部・学科を持つ大学の学部・学科の現況 |
観光関連学部・学科の規模は、入学定員約2,200人、学生数約9,500人となっており、学生数3,000人以上の規模を有する大学は、首都圏・近畿圏の大都市圏に集中している。
入学定員の構成比をみると、首都圏・近畿圏の2大都市圏が54%を占めており、また、学生数の構成比でみると、2大都市圏が61%を占めている。
観光関連学部・学科を持つ大学のカリキュラムについてみると、観光の総論、観光関連の地理・文化、観光施設経営・ホスピタリティ、観光地計画等、観光関連の各分野を網羅する科目を準備している大学が多い。
教員の専門分野別構成についてみると、「文化・歴史・地理・人間・哲学」、「外国文化・言語」、「産業・経済・商業・流通・金融」、「経営・会計・マーケティング・接客」が上位4分野であるが、「余暇・レジャー」は少ない。
観光関連業界への就職は、卒業生の30%程度とみられ、観光関連業界への就職先は、旅行業(約40%)と宿泊業(約30%)が中心であり、その他運輸機関、観光施設、観光関連公益法人等団体となっている。
(社)日本ツーリズム産業団体連合会(TIJ)は、ツーリズム産業に対する学生の興味と関心を喚起し、一人でも多く、この分野に望まれる優秀な人材に育つための基礎を作るため、平成17年度(4月~7月)に一橋大学商学部にて「ツーリズム産業論」の寄附講座を開設した。また、就職を控えた学生を対象とし、ツーリズム産業の重要性、将来展望、その魅力等についての理解を深めるため、オープンセミナーを実施した。
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