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平成24年度 観光施策
第8章 観光旅行の促進のための環境の整備
第3節 観光旅行者の利便の増進
1 高齢者、障害者、外国人その他の観光旅行者が円滑に旅行できる環境整備
(1) ユニバーサルデザインの考え方に基づく観光の促進
観光産業だけでなく、地方公共団体やNPO、他の産業等の幅広い関係者が協力し、高齢者や障害者が安心して参加できるユニバーサルツーリズムを促進するため、関係者間において地域における先進的な取組や課題解決に向けた取組を共有し、それぞれが段階的に向上していくための仕組みを検討する。
(2) 道路交通の円滑化
観光客が多く通行する道路等において、季節や時間による交通の変動に的確に対応するため、信号機等の交通安全施設等の整備を推進する。また、自動車の走行履歴情報(プローブ情報)を活用した交通管制システムの高度化、ムーブメント信号制御方式・プロファイル信号制御方式による信号制御の高度化等を推進することにより、交通渋滞を緩和し、交通アクセスの改善を図る。
(3) 自転車利用環境の整備
平成20年1月に指定した全国98箇所のモデル地区等における取組を有識者の意見を踏まえて、評価・検証するとともに各地域で道路管理者や都道府県警察が安全で快適な自転車利用環境の創出を目的とした自転車ネットワーク計画等の作成を進めるためのガイドラインについての検討を行う。
これらを踏まえ、環境負荷の小さい都市内交通体系の実現と自転車等の事故対策のため、道路空間の再配分などにより、歩行者・自転車・自動車を適切に分離し、安全で快適な自転車走行空間のネットワーク化を推進し、観光の振興を支援する。
(4) 道路における案内表示の充実など外国人観光旅行者への対応
道路種別によらず一連で機能を果たす路線を分かりやすく表示するためのナンバリングによる路線の案内、外国人の道路利用者に対する目的地や経路の適切な案内のため、案内表示における外国語表示の充実などの検討を行う。
(5) 消費者のニーズに応じた旅行環境の整備
消費者のニーズを的確に把握した上で、質の高い旅行サービスを提供するための方策について検討を行う。
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