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第I部 観光の状況

第1章 平成24年度の観光の状況

第4節 地域における観光の状況

4 北陸信越地方の状況


 平成24年の延べ宿泊者数は、前年比3.9%減、前々年比0.5%減だった。そのうち、外国人延べ宿泊者数については、前年比25.1%増であったが、前々年比は23.2%減で震災前の状況には戻っていない。国内旅行者数が前年に比べ減少したのは、信州を舞台としたNHK朝の連続ドラマ「おひさま」の効果により平成23年は宿泊者数が北陸信越運輸局管内で最も多い長野県への入込客数が好調であったことの反動等によるものと考えられる。
○金沢における食をテーマとした外国人旅行者の利便性向上の取組
 平成27年春の北陸新幹線の金沢延伸開業に向け、北陸信越地域では、広域の観光ルートづくりも見据えた二次交通対策や外国人受入体制の整備が急務となっている。
 二次交通対策としては、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンにおいて評価の高い「金沢(兼六園)」、「五箇山」、「白川郷」及び「高山」を「三ツ星街道」と称してつなぎ、北陸新幹線が延伸開業される金沢や高岡からの周遊バスを実証運行する取組等が、平成24年秋より行われている。高岡~高山間の実証運行バスについては、観光圏整備事業として北陸信越運輸局が支援して実施した。
 また、外国人受入体制強化対策としては、金沢において外国人モニターを活用して各言語(英・仏・韓・中国簡体・中国繁体)別の食のガイドブックを作成し、「金沢の食」の魅力を外国人それぞれの関心に合わせてきめ細かく情報提供する試みを、北陸信越運輸局の平成24年度の直轄事業として行っている。

金沢食のガイドブック(フランス語版)


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