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第II部 平成24年度に講じた施策(平成24年度施策)

第8章 観光旅行の促進のための環境の整備

第5節 新たな観光旅行の分野の開拓

3 その他の新たな観光需要の開拓



  (1) 若年層の旅行需要の喚起

 【再掲】第8章第1節3(1)

  (2) 船旅の魅力向上の推進

 国内旅客航路における、船旅の魅力向上に向けて、国・旅客船業界・旅行業界・地域の関係者等が連携して、情報発信の強化やニーズに合った商品開発・販売促進の取組等の展開を進めた。
 これまで、「船から見る風景100選」を発表し、ホームページやDVD等を通じて、船上からの景色等を写真とコメントで紹介し、船旅の魅力を様々な角度から発信した。また、旅客の乗降、待合い等の利便性快適性を向上させるため、観光圏の玄関口となる旅客船ターミナルの整備を推進している。
 一般社団法人日本外航客船協会は、良質なサービスを提供したクルーズ商品を表彰する「クルーズ・オブ・ザ・イヤー」を平成20年度から実施するなど、消費者に外航クルーズの魅力を理解してもらえるような事業に積極的に取り組んでいる。

商船三井客船株式会社 にっぽん丸



  (3) 医療と連携した観光の推進

 訪日旅行者2,000万人の高みを目指していくには、海外における訪日プロモーションとともに、日本国内における次世代成長分野の育成等による新たな訪日メニューの創出が求められている。世界的な医療の国際化という潮流の中で、医療と連携した観光は、平成24年3月30日に閣議決定された「観光立国推進基本計画」においても、重要な戦略の一つとなっている。
 観光庁としても、こうした時代の流れに対応すべく医療と連携した観光に取り組んでいるところであり、官民が一体となって、海外プロモーションを積極的に展開するとともに、外国人患者等の渡航・受入環境の整備、地域の特色を生かした医療と連携した観光ツアーの多様化・高付加価値化等を総合的かつ戦略的に推進している。
 平成24年度は、「医療観光プロモーション連絡会」を日本において医療と連携した観光を具体的に推進するうえでのプラットフォームとして運営し、先進的・モデル的プロジェクトチームを調査・支援するとともに、医療と連携した観光の新しい可能性を調査するなど具体的な海外ニーズを把握することで、日本における今後の取組の方向性について示した。
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