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2008/12/2 第52号
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◆政策クローズアップ
○「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」の成立について
先週、11月28日に、国会での審議を経て、「長期優良住宅の普及の促進
に関する法律」が成立しました。「長期優良住宅」とは、「長期にわたり使
用可能な質の高い住宅」のことで、ロングライフ化を象徴的に言うために
「200年住宅」とよばれることもあります。
戦後、人口や世帯数が増え続ける中、とにかく住宅の「量」を確保する
ことが求められていました。しかし、成熟社会に入った今、「量」だけで
はなく、「豊かさ」を実感できる「質」も重視されてきています。また、
地球温暖化問題や廃棄物問題などへの関心も高まっています。
我が国では、取り壊される住宅の平均築後年数は約30年と言われてい
ます。災害や自然条件などが違うので単純比較はできませんが、イギリス
の約77年、アメリカの約55年に比べてかなり短期です。我が国の住宅
流通市場における既存住宅の流通シェアをみても、約13%と、イギリス
の約89%、アメリカの約78%に比べ格段に低い状況です。
作っては壊す「フロー消費型社会」から、いいものを作って、きちんと
手入れをして、長く大切に使う「ストック型社会」への転換が言われてい
る中で、住宅についても、平成18年6月の住生活基本法の制定、同年9月
の住生活基本計画の策定により、「質」重視、ストック重視の政策への転
換を図ることがうたわれています。
ところが、住宅に関する世論調査によると、「中古より新築がいい」と
答える人がかなりの数に上ります。その理由としてで多いのが、「間取
りやデザインが自由に選べるから」「中古は耐震性や断熱性など住宅の品
質に不安があるから」というものです。今求められている住宅は、スケル
トン(構造駆体)については耐久性、耐震性が、インフィル(内装、設備)
については可変性が確保された、何世代にもわたって安心して利用され、
かつ、省エネ、バリアフリーなど次世代に引き継ぐ質の高い住宅です。
◆行事案内
○12月1日から7日は「雪崩防災週間」です
実は日本は世界でも有数の雪の多い国であることをご存じですか。国土
面積の半分以上に当たる24道府県が豪雪地帯に指定され、そこに約2,100
万もの人々が生活し、積雪の多い山間部は常に雪崩の脅威にさらされてい
ます。人家に被害を及ぼす 雪崩の危険箇所は2万ヶ所以上、スキーなど
を楽しむレジャー中にも注意が必要です。
平成元年より12/1~12/7を「雪崩防災週間」として、雪崩災害による人
命・財産の被害防止軽減を目的に、国民の理解と関心を高めるためのPR
やシンポジウムを開催してきました。20年度は、翌年1/29~1/30に秋田県
北秋田市において「"伝承と創造"中山間地域の防災と雪国のくらし」をテ
ーマにシンポジウム開催予定です。
http://www.mlit.go.jp/report/press/river03_hh_000115.html