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2011/8/4 第698号
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情報などを盛り込んでお届けします。是非ご覧ください!
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◇目 次◇
1新着情報
・本日の報道発表
・副大臣会見要旨(8月1日)
・人事異動(8月4日)
2東日本大震災における対応状況等
・新たなバリアフリー車両の活用・実証事業の実施 他
3国土交通セミナー
水の日(8月1日)・水の週間(8月1日~7日)
~水の作文コンクール「最優秀賞」作品をご紹介します~
4お知らせ
・「平成23年 気象庁夏休み子ども見学デー」
(気象庁は8月20日、21日の2日間に開催します)
◆新着情報[8月4発表分]
【報道発表】※各URLで内容を見ることができます。
○東日本大震災による被災現況調査結果(第1次報告)
http://www.mlit.go.jp/report/press/city07_hh_000053.html
○直轄駐車場の管理運営の民営化(PFI)手続き
http://www.mlit.go.jp/report/press/road01_hh_000193.html
○オフサイクルにおける排出ガス低減対策検討会の開催
http://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha10_hh_000059.html
○リコールの届出(ボルボ S80)
http://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_000876.html
○少数台数のリコール届出の公表(平成23年7月分)
http://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_000875.html
○第1回「航空管制事務適正化検討委員会」の開催
http://www.mlit.go.jp/report/press/cab01_hh_000041.html
○「臨時航空管制官署等会議」の開催
http://www.mlit.go.jp/report/press/cab01_hh_000040.html
○国土交通省独立行政法人評価委員会土木研究所分科会(第19回)の開催
及び傍聴
http://www.mlit.go.jp/report/press/kanbo08_hh_000152.html
【三井副大臣会見要旨(平成23年8月1日)】
http://www.mlit.go.jp/report/interview/mitsuihukudaijin110801.html
【国土交通省人事異動(平成23年8月4日)】
http://www.mlit.go.jp/about/h23jinji.html
※国土地理院、観光庁、気象庁、運輸安全委員会、海上保安庁の報道発表資料
は、以下のURLからご覧いただけます。
国土地理院 http://www.gsi.go.jp/
観光庁 http://www.mlit.go.jp/kankocho/news_index.html
気象庁 http://www.jma.go.jp/jma/press/index23.html
運輸安全委員会 http://www.mlit.go.jp/jtsb/houdou.html
海上保安庁 http://www.kaiho.mlit.go.jp/info/kouhou/h23/index.html
◆東日本大震災における対応状況等
○新たなバリアフリー車両の活用・実証事業の実施
国土交通省では、新しいバリアフリー対応の乗合タクシー車両やユニバーサ
ルデザインタクシー車両(UDタクシー※)の普及に向け、東日本大震災の被災
地域においてこれらの車両を運行する「被災地における新たなバリアフリー車
両の活用・実証事業」を行います。
東日本大震災によって公共交通機関も壊滅的な被害を受けた地域は、その多
くで少子高齢化・人口減少が急激に進んでいることも踏まえ、トヨタ自動車及
び日産自動車の協力のもと、全国乗用自動車連合会とも連携し、この地域で新
しいUDタクシーやバリアフリー対応乗合タクシーを運行し、被災地における移
動手段の確保等に貢献しつつ、バリアフリー車両の意義や効果を確認し、これ
らの新しいバリアフリー車両の今後の普及を促進します。
※UDタクシー
一般のタクシーとしても利用でき、高齢者や妊産婦、そして車椅子を使用さ
れる方が車椅子のまま乗車することも可能とした、誰もが利用できる「ユニ
バーサルデザイン構造」をもったタクシーのこと。
■報道発表資料
http://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha01_hh_000025.html
○応急仮設住宅関連情報
応急仮設住宅の着工・完成状況や入居の募集状況など、各自治体へのリンク
http://www.mlit.go.jp/report/daisinsai_kasetu.html
○交通・住まいなど国土交通省の対応状況詳細
http://www.mlit.go.jp/report/daisinsai_top.html
◆国土交通セミナー
○水の日(8月1日)・水の週間(8月1日~7日)
~水の作文コンクール「最優秀賞」作品をご紹介します~
水は、私たちの生活や産業を支える大切な資源です。水の貴重さや水資源開
発の重要性に対する国民の関心を高め、理解を深めるために、一年で最も水の
使用量が多くなる8月を選び、毎年8月1日を「水の日」、この日を初日とする
1週間を「水の週間」としています。期間中は、国や地方公共団体、関係諸団
体が連携して、各地でさまざまな行事を実施し、限りある水資源の重要性や有
効利用を呼びかけています。
平成23年3月11日に発生した東日本大震災では、広い地域で断水が起きるな
ど、普段蛇口をひねれば当たり前のように使えた「水」が大きく脅かされまし
た。避難生活を送る多くの被災者が求めたものは「水」であり、様々な生産活
動も水が届かないことで大きな痛手を受けました。水源から私たちのもとに一
刻も早く届くよう、全国一丸で復旧に取り組む必要性が認識されたところです。
国土交通省では、今年のテーマを「水の恵み ~東日本大震災を機に考え
る~」として、全国的に水に関する啓発行事を実施しています。この行事の一
環として、次代を担う中学生を対象に水の作文コンクールを実施しました。全
国の中学校から、19,618編もの応募をいただき、35名の方が入選されました。
その中から「最優秀賞」受賞作品をご紹介いたします。日常生活で私たちが受
けている様々な「水の恵み」を守り続けるために、一人一人何ができるのか考
える機会となれば幸いです。
■水資源部ホームページ
http://www.mlit.go.jp/tochimizushigen/mizsei/index.html
■「水の日」「水の週間」
http://www.mlit.go.jp/tochimizushigen/mizsei/tochimizushigen_mizsei_tk1_000012.html
■第35回「水の日」・「水の週間」行事の概要
http://www.mlit.go.jp/report/press/water01_hh_000060.html
【最優秀賞(国土交通大臣賞)】
○『水のある風景がなくなって』
宮城県石巻市 立石巻中学校三年 西牧 奏
ペットボトル二本分の水をもらうのに、五時間。私が生きていくうえでこん
なことがあるだなんて、今まで想像したこともなかった。三月十一日の東北地
方太平洋沖地震と津波は、私達の石巻を破壊し、たくさんの人の命を奪い、
人々を悲しみに追いやった。
今回の震災では、あまりにも突然に「水のない生活」がやってきた。学校で
避難生活をしているときは、トイレの水はバケツで池からくんで使い、風呂に
は十日以上入れず、歯みがきもできなければ、料理も飲食もままならない・・。
この他にもざっと考えるだけで、手洗い、洗濯など、普段私達が当たり前にと
っていた行動が全てできなくなった。正直、今まで生きてきて、水がない生活
など考えようともしなかった私は急の事態でどうしてよいのか分からなくなっ
た。まさに、なくてはならない、生活の一部を突然なくしたのだ。このとき私
は初めて、自分がどれだけ水と関わり合ってきたか、そして無駄使いをしてい
るかを痛感した。思えば、私は、風呂に入るときもシャワーを必要以上に出し
ているし、手洗いするときも、めんどくさがって出しっぱなしにすることが多
かった。親に注意されても、(このくらい・・・)とか、(使ってなくなるも
のではない)などと軽く受け流していた。しかし、震災後は、水というものを
そんなふうにしかとらえていなかった自分がすごく恥ずかしくなっていた。
それからというもの、私は浄水場に行って水をもらう度に、有効な使い方は
何かを必ず考えるようになったし、何よりそこで働いて、私達のために水を用
意してくださっている方々に、「ありがとう」と声に出して伝えるようにした。
そうすることで、少しでも水に対しての感謝の気持ちが伝わると思ったからだ。
近所のお年寄りの水くみも積極的に手伝い、「ありがとね。」と言われる度に
心が温かくなった。いつの間にか、水は人と人とのつながりの輪もつくってい
たのだと感じ、うれしい気持ちになった。
そして、震災から二週間後、蛇口をひねったら・・・水が出た。やっとでた
という気持ちになるのと同時に、この水と経験を無駄にはできない、守ってい
かなければならないのだという強い思いが芽生えた。
二週間ぶりにやっと使えるようになったパソコンで調べてみたら、水資源は
たくさんあるわけではなく、私達が守っていかなければならない貴重な財産だ
ということを知った。水辺環境を整えるために、ダムの開発や浄水場でたくさ
んの人が努力していることも知った私は、これからは、「世界の水資源」とい
う大きな枠で、有効利用したいと強く感じるようになった。
震災から二ヶ月以上が過ぎた今、今回の経験を思い返すと、水というものは、
自分達の生活すべてにおいてかかせないものであり、必要なものであると心か
ら思う。きれいな水が私一人に届くまで、大勢の人が関わっていることも強く
実感した。そして、それはこれからも続いていく。この震災では、街を津波が
襲って水の怖さを目の当たりにし、人にとって大切な水、しかし命を奪ったの
もまた水という矛盾のようなものを感じていた私だが、だからこそ、その偉大
さが分かったと思っている。水の環境を整備して、いちはやく水を届けてくれ
た人、少ない水を三人で分け合った友……。人と人をつなぐのも水だった。そ
う気付かせてくれたことを思えば、私にとって決して悪いことばかりではなか
ったのだ。
水の重要性がよく分かった今、この二ヶ月間、私を支えてくれた「水」に私
は感謝して生きていきたい、もっと深く関わっていきたいと思う。水について
考えるための、新たな一歩を今、歩み始めたような気がする。
◆お知らせ
○「平成23年 気象庁夏休み子ども見学デー」
(気象庁は8月20日、21日の2日間に開催します)
気象庁では、小・中学校のお子様を対象に、気象庁の業務に対する理解や防
災の知識を深めてもらうことを目的にした夏休み子ども見学デーを毎年開催し
ています。今年も8月20日(土)、21日(日)の2日間、気象庁本庁(千代田区
大手町1-3-4)で開催いたします。事前予約は不要です、ご来場をお待ちして
います。
■気象庁ホームページ
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/info/event/H23/23kengakuday.htm