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なぜ鉄道の騒音は起こりますか。また、どのような対策を取っていますか? |
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鉄道騒音は、主に ・転動音(レールの振動等によって生じる音) ・構造物音(コンクリート高架橋、鉄桁橋の部材の振動等によって生じる音) ・車両発生音(モーターの冷却ファン音、ブロワー音、エンジン音等) からの騒音が複合したものとなります。 新幹線の騒音については、住宅地域では70デシベル(dB)以下、商工業地域では75dB以下とすることが望ましいとする環境基準が定められています。ただし、列車の騒音の大きさは、地形や鉄道の施設、走行する列車の種類の違い等から騒音の大きさが変わるので、一概に騒音の大きさを答えることは出来ません。 この環境基準が達成されるよう、政府全体として、音源対策及び沿線地域の土地利用対策等を推進されています。例えば、音源対策については、防音壁の設置や嵩上げ等を推進しています。
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鉄道をより向上させるためにどのような工夫をされているのですか?
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国土交通省では、日本の鉄道をよりよいものとするため、鉄道事業者など関係者と協力しながら、鉄道の安全、安心の確保、鉄道ネットワークやサービスの充実、さらなる利便性の向上に努めています。 まず何よりも大事なのは安全・安心の確保です。 国土交通省では、鉄道事業者が法令や基準を守っているかを図面や現地で検査したり、重役を含めた会社の職員に対し面接を行い、安全意識の徹底や安全管理体制をチェックしたりして、事故の再発防止と安全性の向上に全力で取り組んでいます。 鉄道ネットワークやサービスの充実については、北海道から九州まで、新幹線を建設したり、、都市部の通勤・通学を担う地下鉄や、空港と都市部を結ぶ空港アクセス鉄道の整備をすすめています。平成28年3月にはついに、北海道の新函館北斗駅まで、青函トンネルをくぐって新幹線が到達しました。 一方、すでにある路線を有効に活用し、利用者にとってより便利なものとするため、「都市鉄道等利便増進法」という新しい法律を活用して、神奈川県の相鉄線と、JR横須賀線や東急東横線をつなぐ相鉄・JR直通線や相鉄・東急直通線などの整備をすすめています。 また、高齢者や障害者なども含めたあらゆる人々が利用しやすい駅にするため、鉄道駅におけるバリアフリー化(車いす対応エレベーター、ホームドアの設置など)に取り組んでいます。 さらに、未来の鉄道として、超電導リニアや、線路の幅が異なる在来線間の直通運転が可能となる軌間可変電車(フリーゲージトレイン)の技術開発にも取り組んでいます。 国土交通省では、日本の鉄道をよりよいものとするため、鉄道事業者など関係者と協力しながら、鉄道の安全、安心の確保、鉄道ネットワークやサービスの充実、さらなる利便性の向上に努めています。 |